“幻の米国遠征1号”ラプラス久々の美酒

2023年06月09日 05:00

競馬

“幻の米国遠征1号”ラプラス久々の美酒
ラプラスの勝利に喜ぶ(左から)藤田師と矢野 Photo By スポニチ
 【大いに気になる】地方競馬上半期最大のニュースと言えばマンダリンヒーロー(牡3=藤田)のサンタアニタダービー2着。この歴史的偉業に触発されたかのような出来事が今開催で起こった。同じ藤田厩舎のラプラス(牡7)が、5日の大井9Rで18年ハイセイコー記念以来、実に4年7カ月ぶりの白星をつかみ取った。当時コンビを組んだ矢野が1年4カ月ぶりに騎乗。中団追走から直線で最内を鮮やかに突き抜けた。「久々だったので、いいイメージが持てるようにハイセイコー記念のVTRを見返した。感動した」と称賛。藤田師が駆けつけると、2人声をそろえて「次走はサンタアニタ」と粋なジョークを飛ばした。
 ラプラスがハイセイコー記念を勝った18年は、ちょうどサンタアニタダービーポイント制度ができた年。同馬が地方馬による米国遠征第1号になる可能性も十分にあったが、自重。藤田師は「当時はまたチャンスが来るだろうと思っていた。ただ考えてみれば本当に大変なこと。年がたつにつれて、あの時もっと自分の思いを伝えれば良かったと後悔するようになった」と振り返った。

 あれから5年。ついにマンダリンヒーローが現れた。「妻からも“今回は絶対に行かなきゃ駄目だよ”と言われた」。断固たる決意で長年の夢を実現させた。そんな年に“幻の米国遠征第1号”が勝利の美酒に酔った。「股関節が悪くて休養することも多かったが、能力を信じて諦めずにやってきて良かった」。師の情熱が、まるでドラマのようなストーリーを紡いだ。

おすすめテーマ

2023年06月09日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム