【津ボート・スポーツニッポン「パール賞」優勝戦】豊田健士郎が連覇!“若大将”が地元で決めた
2024年05月05日 20:02
ボートレース
外を握ってきた荒川をけん制した分、ややオーバーターンに。その懐に鋭く差してきたのは春園。舟先が入りかけたが、バックストレッチで外伸びして振り切り、1周2マークで後続を大きく突き放す。ここで勝負あり。昨年に続くパール賞連覇で地元ファンの声援にしっかりと応えてみせた。
今節はピストン2個、リング4本、シリンダーケースの、いわゆる“スリーブセット”を交換して初日12Rの三重選抜ドリーム戦を走ることに。
「軸みたいな部分が折れていたので、セット交換するしかなかった。今節はペラが当たっていましたね」
思わぬアクシデントからのスタートではあったが、終わってみれば3拍子そろった隙のない仕上がり。パワー面でも大きくリードする存在だった。
通算18回目の優勝。うち7回がホームプールである津での優勝。昨年だけでも3回を数えた。とにかく地元戦ではめっぽう強い。その屋台骨となっているのが調整技術の高さ。後輩たちにとっての憧れの的だ。
今年3月のクラシック(戸田)でSGデビューも果たした。三重支部の“若大将”。さらなる飛躍を遂げることだろう。
◇豊田 健士郎(とよだ・けんしろう)1996年(平8)3月13日生まれ、三重県出身の28歳、115期生。通算2099走467勝、通算Vは今回で18に。1メートル67、52キロ。血液型O。