師が、後輩が贈る言葉

2008年06月10日 06:00

五輪

師が、後輩が贈る言葉
練習の合間に息を抜く井上康生
 ▼佐藤宣践(東海大柔道部師範) 一言で言えば、内股の達人。山下が名人なら、井上は達人だった。名人はスキがないし、負けるケンカはしない。井上は最後まで冒険野郎だったし、負けると分かっていても立ち向かった。だから、愛されたんだろう。
 ▼上村春樹(全日本柔道連盟専務理事) 世界選手権3連覇で、2大会はオール一本だった選手なんて、ほかにいない。日本の、オレたちの目指す柔道を世界に示してくれたよ。これから数十年、日本の柔道を背負って立つ男だし、指導者としてもじっくり成長してほしい。
 ▼山下泰裕(東海大柔道部部長) 私には、あんな芸術的な内股はできなかった。教本通りだった。そして、弱者や困っている人を前に黙っていることができない、優しい男だった。これから人間・井上康生がどう成長していくか楽しみだね。
 ▼中西英敏(東海大柔道部総監督) 技に入るスピードがとにかく速かった、柔道の申し子。でも、一番いいのは素直な心だった。練習後も「先生、気づいたことはないですか」といつも聞いてきた。華々しいところだけじゃなくて、苦しみながら最後まで戦ったことが、指導者として生きると思う。
 ▼塚田真希(東海大、綜合警備保障の後輩、女子78キロ超級代表) 父が亡くなったときに「オマエが頑張れば、お父さんも喜ぶ」と言ってくれたのが一番の思い出。先輩に「トレーニング頑張りたいから、ジャージーが欲しいです」と言ったら「お父さんに任せなさい!!」と言って、買ってくれたんですよ。
 ▼中沢さえ(綜合警備保障の後輩、女子78キロ級代表) 選抜体重別が終わった夜、先輩も大変だったはずなのに、私のケガ(右ひざ急性関節炎)のことを心配してくれて「なんかいい練習方法がないか、探してやる」と言ってくれたんです。
 ▼戸坂繁夫(綜合警備保障広報) CM撮影が終わったあと、出演した人だけでなく、撮影現場の警備にあたった人まで呼んで、記念撮影をしてました。あの気配りに、教えられることが多かったです。

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