本田1年3カ月ぶり弾!25mFK、最後のサンシーロで今季1号
2017年05月22日 05:30
サッカー
長い沈黙だった。ミランでのゴールは16年2月14日のジェノア戦以来、実に1年3カ月ぶり。勤勉な練習姿勢を評価されながら出場機会には恵まれない。この試合が今季リーグ7戦目。昨年12月から今年4月まで16試合連続でピッチに立てない屈辱も味わった。日本代表では定位置を久保(ヘント)に奪われ、3月のW杯アジア最終予選タイ戦でも途中出場で見せ場はなし。「イメージがつくれないまま入った」と語った本田に、ハリルホジッチ監督も試合後のピッチで個人面談を行った。苦労を重ねた男が見せた執念の一撃だった。
今年6月末にはミランとの契約が満了する。来夏のW杯ロシア大会を見据え、米MLSシアトルからの高額オファーを断り、欧州に絞って移籍先を模索。スペイン紙では来季スペイン1部に昇格するレバンテが興味を持つと伝えられている。低迷する名門の10番を志願して背負い、厳しい批判の矢面に立ち続けた本田は言った。「ありがとうと、ミランのファンに言っておいてください」。ホームでの“惜別弾”には熱い思いが詰まっていた。