【W杯 今日の注目選手】独期待の星!輝き取り戻したウェルナー

2018年06月17日 11:00

サッカー

【W杯 今日の注目選手】独期待の星!輝き取り戻したウェルナー
ドイツ代表のFWウェルナー Photo By ゲッティ イメージズ
 100メートルの自己ベストは10秒9。その武器の生かし方を2年前まで知らなかった。後に2部へ降格するシュツットガルトで重圧にさらされ、伸び悩んだ。だが、16年6月、1部昇格が決まっていたライプチヒへ移籍し、FWティモ・ウェルナー(22)は「ドイツ代表期待の星」への道を歩み始めた。
 ライプチヒの特徴は前線からのプレスと縦に速いサッカー。「ボールを持っていない時の方が走らないといけない」と驚いたウェルナーはオフ・ザ・ボールの動きを学び、天才と呼ばれた17、18歳時の輝きを取り戻した。スピードを本物の武器にして、16〜17年シーズンは32試合で21得点を挙げた。

 「期待の星なんて全然思ってないよ。試合開始から全開でいくだけ」。屈託なく初出場のW杯への抱負を述べるが、「世界王者になるためには彼のような存在が必要」(FWゴメス)と周囲の期待は高い。17年3月の代表初招集から14試合で8得点。同年6月のコンフェデ杯では3得点2アシストの活躍で優勝に貢献した。14年ブラジル大会でW杯歴代最多記録の16得点をマークしたクローゼが引退し、後継者不在と思われたセンターフォワードのポジションにあっさりと収まった。

 W杯史上3チーム目の2連覇と最多タイ5度目の優勝を狙うドイツの新エース。「とにかく多くゴールを決めたい。最終的には世界王者へと導く主役になれればいいね」。17日のメキシコ戦は、W杯における“ウェルナー伝説”の第一歩となる可能性もある。

 ◆ティモ・ウェルナー 1996年3月6日生まれ、ドイツ・シュツットガルト出身の22歳。6歳でシュツットガルトの下部組織入り。13年にクラブ最年少の17歳4カ月でトップチームデビュー、ドイツ1部最年少の17歳8カ月で1試合複数得点をマーク。16年6月に4年契約、1000万ユーロ(約12億8000万円)でライプチヒ移籍。リーグ通算158試合47得点。17年コンフェデ杯カメルーン戦で代表初ゴールを含む2得点。1メートル81、75キロ。背番号9。

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