過去最高準Vも…モドリッチ 失意のMVP「優勝したかった」

2018年07月17日 05:30

サッカー

過去最高準Vも…モドリッチ 失意のMVP「優勝したかった」
ゴールデンボールのトロフィーを手にするもクロアチア代表MFモドリッチ(右)に笑顔はなかった(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【ロシアW杯決勝   クロアチア2―4フランス ( 2018年7月15日    モスクワ )】 クロアチアのMFルカ・モドリッチ(32=レアル・マドリード)がW杯ロシア大会のMVP「ゴールデンボール賞」に選ばれた。出場全選手最長の694分間プレーし、2得点1アシスト。チームは決勝でフランスに2―4と敗れたが主将として過去最高の準優勝に導いた。優勝チーム以外からのMVP選出は6大会連続となった。
 夢がついえた瞬間、モドリッチは膝に手をつき肩を落とした。MVPの表彰にも笑みはない。「MVPはもちろんうれしいが、優勝したかった。間違いなく、しばらく引きずると思う」。20年周期で初優勝チームが誕生してきたW杯の歴史は継承できなかった。

 ボール支配率61%、パス成功数は456に対しフランス202。シュート数も15―8と優勢なのはクロアチアだったが、オウンゴールとビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるPKの2失点が響いた。「不運とひどい失点のせいで不利になった。でも、ベストのチームが常に勝つわけではないのがサッカー」。4試合続けて先制されても一度は追いつき、3点リードを許す絶望的な状況でもゴールへ迫った。決勝トーナメントで延長3試合を勝ち抜いた粘りの真骨頂だった。

 現在のトレンドである堅守とカウンターに頼らず、ひらめきや組み立てを軸に攻撃的に戦った。1メートル72と小柄ながら6試合で誰よりも多い72・3キロを走破し、芸術的なパスを出し続けた。98年大会の3位を超える最高成績はモドリッチがいたからだ。「顔を上げて大会を去りたい。負けたけど大きなことは成し遂げた」と胸を張ったが、4年後については「話をするのは早すぎる。家族と相談しないと」と言葉を濁した。

 試合後、モドリッチとユニホームを交換したMFラキティッチは「一緒の時間を過ごせて最高だった」と代表引退を示唆した。決勝の先発平均年齢は29・0歳。モドリッチが率いてきた「黄金世代」の輝きは、今回が最後となる可能性が高い。

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