【中田浩二 視点】CBとボランチ軸に組織機能したフランス

2018年07月17日 10:14

サッカー

【中田浩二 視点】CBとボランチ軸に組織機能したフランス
ロシアW杯を制し大喜びのフランス代表イレブン(撮影・西尾大助) Photo By スポニチ
 【ロシアW杯決勝   フランス4―2クロアチア ( 2018年7月15日    モスクワ )】 フランスはセットプレーで点が取れる強みを生かした。前半19分にグリーズマンのFKから先制したが、ウルグアイ戦でバランが決めたのと同じ位置で、いつでも取れる「形」があった。2点目のPKとなったCKも精度の高いボールでハンドを誘発した。
 フランスの勝因はチームとしてセンターラインがしっかりしていたこと。バラン、ウンティティのセンターバック(CB)は相手攻撃をはね返す力がある。ポグバとカンテのダブルボランチは攻守のバランスが良く、この4人がしっかりしているので、組織として機能した。

 1次L初戦の4―3―3から第2戦以降は4―2―3―1にしたシステム変更も奏功した。カンテの1ボランチでは相手に与えるスペースが多かったが、ダブルボランチにして修正。ジルーの献身的な守備も光った。また、グリーズマンもトップ下に入ったことで自由に動いて攻撃の軸になれたし、エムバペはスペースのある右サイドに移って持ち味のスピードが生きた。

 大会全体では、個に頼るより組織として戦えるチームが結果を残した。また、ポゼッションよりカウンターのチームが勝ち上がったのも特徴だろう。どのチームも守備の組織が整備されており、今後は守備を崩すためにより速い攻めが必要になる。日本もコロンビア戦で先制PKを得た攻撃や、ベルギー戦の原口の先制点など、速い攻めができていた。これが世界の潮流になるので、さらに磨きを掛けていく必要があると思う。(元日本代表DF)

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