南野、待望のリバプール初ゴール 移籍2年目 最高のスタート

2020年08月31日 05:30

サッカー

南野、待望のリバプール初ゴール 移籍2年目 最高のスタート
公式戦初得点を決める南野(AP) Photo By AP
 【コミュニティー・シールド   リバプール1―1(PK4―5)アーセナル ( 2020年8月29日    ロンドン )】 リバプールの日本代表FW南野拓実(25)が、待望の公式戦初ゴールを決めた。リーグ王者とFA杯王者が戦うコミュニティー・シールドは29日、ロンドンのウェンブリー競技場で行われ、昨季FA杯王者のアーセナルと対戦。1点を追う後半14分に途中出場すると、同28分に右足で同点ゴールを挙げた。試合はPK戦の末に敗れるも、公式戦15試合目にして移籍後初ゴール。移籍2年目は最高のスタートを切った。
 この瞬間を待っていた。1点を追う後半28分。ペナルティーエリア内でFW南野が、背走しながら左足でFWサラーに落とす。一度ボールが相手DFの胸に当たってこぼれると、すかさず右足で流し込んだ。待望の移籍後初ゴール。クロップ監督は「タキ(南野)にとっても、我々にとっても大きな瞬間だった」と手放しで喜んだ。

 0―1で迎えた後半14分から途中出場。4―2―3―1の左MFに入ると、守りを固める相手のディフェンス網を強引にこじ開けた。PK戦では4人目のキッカーとして確実にゴール。敗れはしたが、指揮官は「今日はゴールだけではなかった。ライン間のスペースに入っていった。狭いスペースで本当にうまい」と絶賛した。

 今年1月の加入直後、コロナ禍に見舞われた。ロックダウンによるリーグ戦中断でチーム活動も停止。世界屈指と呼ばれるサラー、フィルミノ、マネの3トップの前に14試合で無得点に終わった。しかし、この日は中盤の出場で最強3トップと“共存”。DFファンダイクも「彼(南野)は殻を破り始めている」と期待を込めた。

 30季ぶりのリーグ制覇を成し遂げた昨季は貢献できず、悔しさも味わった。だからこそ、2年目に懸ける思いは強い。英紙のデーリー・エクスプレスはチーム最高タイの9点。英衛星放送スカイスポーツはチーム単独最高の8点(ともに10点満点)を与え「ベンチから出てきて、まぶしい輝きを放った」と称賛した。勝負の2年目へ、南野が力強く第一歩を踏み出した。

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