森保ジャパンに追い風!中国のコロナ感染拡大で7月E-1選手権、日本開催決定

2022年04月20日 05:30

サッカー

森保ジャパンに追い風!中国のコロナ感染拡大で7月E-1選手権、日本開催決定
日本代表の森保監督 Photo By スポニチ
 日本サッカー協会は19日、東アジア各国・地域の男女代表で争われるE―1選手権を7月19~27日に日本で開催すると発表した。中国が新型コロナウイルスの感染拡大で、開催断念。日本が代替開催地に決まった。試合日程、会場などは調整中。男子の日本代表は国内組中心のチームで臨む方向で、ホーム開催は調整面などでは大きな“追い風”だ。W杯カタール大会(11月21日開幕)のメンバー入りを懸けたサバイバルが繰り広げられる。
 E―1選手権は7月19~27日に中国で行われる予定だった。しかし、上海がロックダウンになるなど新型コロナウイルスの感染拡大が続いている影響で中国が開催を断念。日本と韓国が代替開催地に名乗りを上げ、開催計画リポートを東アジア連盟に提出し、同連盟の理事会の投票で日本開催が決まった。

 中止になれば貴重な国際試合の機会が失われることになっただけに、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「絶対に大会をなくしたくなかった。Jリーグの日程を考えれば日本でやることが一番良かった。試合日程、会場は近々発表する」と歓迎の意向を示した。

 男子は日本、韓国、中国、香港が参加し、リーグ戦で争われる。国際Aマッチデー期間外で海外組を招集できず、日本は国内の選手で編成する方針だ。

 W杯メンバー決定までに予定される強化試合は6月の4試合、9月の2試合とE―1選手権の3試合。3月の最終予選に出場したFW上田綺世(鹿島)や1月の日本代表候補合宿に招集されたMF江坂任(浦和)、FW鈴木唯人(清水)、DF西尾隆矢(C大阪)ら国内組にとっては絶好のアピールの場となる。

 海外のストレスのかかる環境下での真剣勝負を体験できないマイナスポイントはあるが、その分、気候差、時差、移動などの負担が少なく、若手も伸び伸びとプレーできて実力を見極めやすい。森保一監督のチームづくりにプラスだ。また、シーズン真っただ中にあるJリーグへの影響も軽減されて、各チームが選手を派遣しやすくなるメリットもある。

 田嶋会長は「(W杯)出場枠を目指して選手が切磋琢磨(せっさたくま)する。無名の選手でも一躍選ばれるチャンス。シンデレラのような選手が出てきてほしい」と国内組の奮起を促した。

 ▽東アジアE―1選手権 東アジアサッカー連盟が主催する男女の国際大会。日本、韓国、中国のシード3カ国と予選を勝ち抜いたチームを加えた4カ国の総当たり戦。今回は予選は行われず、加盟国のうちFIFAランク上位の北朝鮮に出場権があったが、辞退したために男子は香港、女子は台湾が出場。前身は90~98年に開催されたダイナスティ杯。2003年に第1回大会が行われた男子は過去8回で、日本の優勝は13年の1度のみ。韓国が最多5度の優勝を誇る。

 《声出し応援、6月再開へ政府と調整》田嶋会長は新型コロナウイルスの影響で制限されている声出し応援について、日本代表が4試合の強化試合を行う6月に再開できるよう、政府や自治体と調整を進める方針を示した。プロ野球やJリーグでも再開の要望があり、科学的根拠を集めるなど実現の可能性を探っている。田嶋会長は「5月の連休明けの感染者推移にもよるが、6月は(声出し応援が)できるように全力でお願いしたい」と話した。

 《ウクライナとの親善試合は断念》田嶋会長は「ウクライナと試合がしたかった。候補に挙げていた」とウクライナとの親善試合を模索していたことを明かした。しかし、ウクライナがW杯欧州予選のプレーオフを控えているため断念したという。若年層のチームを招待して福島・Jヴィレッジで合宿を実施するなどのプランも披露。「男子でも女子でも若年層でもビーチサッカーでもフットサルでも何らかの形でサポートしたい」と話した。

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