鎌田大地、PK弾でCL3戦連発 森保ジャパンの“新しい王様”今季20戦12発 W杯でPKキッカーも

2022年11月03日 04:00

サッカー

鎌田大地、PK弾でCL3戦連発 森保ジャパンの“新しい王様”今季20戦12発 W杯でPKキッカーも
〈Eフランクフルト・スポルティング〉後半、勝ち越しを喜ぶ鎌田(左)=AP Photo By AP
 【欧州チャンピオンズリーグ 1次リーグ最終節D組   Eフランクフルト2-1スポルティング ( 2022年11月1日 )】 W杯カタール大会(20日開幕)に出場する日本代表メンバーに選ばれたドイツ1部EフランクフルトのMF鎌田大地(26)が逆転突破の立役者となった。1日、敵地で行われたポルトガル1部スポルティングとの16強入りを懸けた直接対決で同点PK弾を決め、2―1の逆転勝利と2位での決勝トーナメント進出に大きく貢献。日本人最多の欧州CL連続試合得点を3に伸ばし、今季PKでは失敗なしの3得点。W杯でもPKキッカーを任される可能性が高くなった。スポルティングの日本代表MF守田英正(27)は右ふくらはぎを痛めた影響でベンチ外だった。
 その瞬間、鎌田は確かに笑っていた。1点を追う後半17分に迎えたPKの好機で敵地の客席からブーイングとともにレーザー光線を顔面に浴びると、ひるむどころか緊張感を楽しんでいるような不敵な反応。集中力を切らせることなく落ち着いてGKの逆を突き、ゴール右に蹴り込んだ。

 「プレッシャーはあったし、緊張もしていた」と振り返った鎌田だが、一方で「自分が今チームで絶対的な選手っていうのは分かっている。僕が外しても誰も文句は言えないと思う」とエースの自負をのぞかせた。日本人初のCL3戦連発に加えて公式戦でも3戦連発の今季通算12得点(20試合)。16強入りには2位スポルティングに勝つしかない最終戦で新たに結果を積み上げ、言葉に自信が満ちあふれた。

 中盤の低い位置で先発した前半は14分に激しいタックルを見舞って警告を受けるなど守備で奮闘。0―1の後半開始から攻撃的な2列目に位置を上げ、PKは自ら競り合った空中戦で相手DFのハンドから得た。昨季までPKキッカーだったコスティッチが移籍。開幕から好調を維持する今季から初めて大役を任され、ここまで公式戦で3回蹴って全て成功と期待に応える頼もしさを発揮している。

 試合当日に日本で行われたW杯代表発表会見に関しては「入らないと思っていないので見ていない」と主軸の自覚。その舞台でもPKキッカーを任される可能性が出てきた。これまで代表で実績がある大迫、原口が外れ、南野と堂安は先発メンバーに入るか微妙な状況。「今は自分にとって全てがうまくいっている」と話し、代表でも軸として期待される鎌田が筆頭候補に挙がることは間違いない。

 クラブレベルでは世界最高峰の大会で3戦連発と勢いが止まらないアタッカーは、W杯の対戦国を意識し「ドイツやスペインの選手はCLに出ている選手ばかり。そういう意味で同じ土俵にいられるのはいいこと」と力を込める。欧州挑戦6季目で世界と渡り合うまでに成長したEフランクフルトのエースが、森保ジャパンでも世界への道を切り開く。

 《今季3度蹴って全部成功》Eフランクフルトで通算5季目の鎌田は公式戦152試合に出場して36得点を決めているが、PK弾は10月15日のレーバークーゼン戦が初めてで一気に2得点。ここまで3回蹴って3得点。18~19年に期限付き移籍していたベルギー1部シントトロイデンでは公式戦16得点のうちPKは1回蹴って1得点。

 森保ジャパンのPKでの得点は計8ゴールあり、キッカーは過去5人。PK失敗は6月2日パラグアイ戦の堂安のみだ。

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