【森保Jの26人】長友佑都 精神的進化もチームに還元 両サイドこなす新境地

2022年11月04日 05:10

サッカー

【森保Jの26人】長友佑都 精神的進化もチームに還元 両サイドこなす新境地
4大会連続選出のDF長友佑都 Photo By スポニチ
 【【森保Jの26人(2)】 】 長友は日本のフィールドプレーヤーで初めて4大会連続出場する。過去3大会は左サイドバック(SB)でプレーしたが、今回は両サイドをこなすSBとしてカタールに向かう。
 明大1年時にボランチからSBに転向。神川明彦監督(当時)が「直線的な動きの方がフィジカルを生かせる」と適性を見抜きコンバートした。明大では右が主戦場だったが、FC東京ではチーム事情で左に定着。代表でも不動の左SBとして活躍してきた。

 ところが今季FC東京を指揮するアルベル監督は右に回した。「右サイドで起用を考えている。中でのプレーも学んでほしい」と伝えると長友は快諾し、貪欲に取り組んだ。指揮官は「彼ほどの実績があれば“俺に何か教えることがあるのか”と思う選手もいるだろうが、横柄な態度を取らなかった。学ぶ意欲を持っている」と謙虚な姿勢を絶賛した。

 そして新境地を開いた。ライン際を往復するだけでなく中盤で組み立てに絡んだ。代表でも右に挑戦し、6月のブラジル戦では快足FWビニシウスを封じた。

 ロシア大会後の4年は順風満帆とは言いがたい。イタリアを離れ、トルコ、フランスを経て日本に戻った。W杯予選では批判も浴びた。長友は「苦しいことを乗り越えて強くなった。メンタルモンスターになるのでは、というぐらい鍛えてもらった。その強さをチームにも還元したい」と言う。進化を続ける男の言葉は力強かった。

 ◇長友 佑都(ながとも・ゆうと)1986年(昭61)9月12日生まれ、愛媛県出身の36歳。明大から08年にFC東京入り。チェゼーナ―インテル・ミラノ―ガラタサライ―マルセイユを経て21年にFC東京復帰。日本代表137試合4点。W杯出場11試合は日本代表最多。1メートル70、68キロ。

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