【森保Jの26人】酒井宏樹 敗戦の記憶上書きする景色を 前回大会ベルギー戦の雪辱誓う

2022年11月04日 05:10

サッカー

【森保Jの26人】酒井宏樹 敗戦の記憶上書きする景色を 前回大会ベルギー戦の雪辱誓う
強度に自信を持つDF酒井宏樹 Photo By スポニチ
 【【森保Jの26人(2)】 】 酒井はW杯に忘れ物がある。前回大会の決勝トーナメント1回戦のベルギー戦、後半24分の1失点目。「僕の前でヘディングで(中央に)折り返されたのが入ってしまった」。右サイドバックとして、どう対処すれば失点は防げたのか。責任感の強い男は、そんな考えにさいなまれる日々を過ごしたという。
 今大会までの4年間で大きな決断もあった。21年夏、フランス1部マルセイユから浦和に移籍。「家族や代理人は賛成していなかった」という帰国を、自身の信念が後押しした。「何があっても右サイドバックは自分という立ち位置を築けた中で、最後は“現状で一番いい選手が自分”という感じだった」。助っ人として特別な存在になれていないことに耐えられなかった。思い入れの深いクラブで、与えられた役割を100%以上果たすことに重きを置いていた。

 浦和でも気持ちは変わらなかった。プレーは負けん気にあふれ、味方を鼓舞。チームを背負う覚悟で先頭に立ち続けた。今年8月のACL全北戦では、1―2でリードされた延長後半終了間際に魂のスライディング。「ただ負けたくない一心だった」。その思いが、同点弾につながった。

 強度の落ちる不安があった日本で、世界基準を示し続けた。全ては、W杯で見たことのない景色を見るため。「W杯が近づくにつれて(ロストフでの敗戦を)思い出す。必ずリベンジしたい」。8強以上を目指し、再びピッチを駆け抜ける。

 ◇酒井 宏樹(さかい・ひろき)1990年(平2)4月12日生まれ、千葉県出身の32歳。柏の下部組織から09年にトップチーム昇格。12年からドイツ1部ハノーバー、16年からフランス1部マルセイユで活躍。昨夏から浦和でプレーしている。1メートル85、78キロ。利き足は右。主戦場は右SB。

おすすめテーマ

2022年11月04日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });