【森保Jの26人】谷口彰悟 顔も性格も高校で“完成”

2022年11月11日 04:30

サッカー

【森保Jの26人】谷口彰悟 顔も性格も高校で“完成”
谷口彰悟
 【【森保Jの26人(9)】 】 DF谷口の完成度は熊本・大津高時代から抜きんでていた。恩師の平岡和徳総監督は「1年の時から一目置かれていた。口数はそんなに多くないが、勝つために言うべきことは言う。彰悟に言われたら仕方ないと周囲は納得する」と人間性について証言する。
 朝練があるため起床は毎朝4時半。それでも授業中は1回も寝なかった。「自分が先生の立場で寝られたら嫌だってことが分かるんです」と平岡氏は証言する。主将就任が決まった2年から3年にかけての時期には、右足を疲労骨折。4カ月ほど離脱した苦しい時期も、いつも笑顔だった。

 その人間性に加え、ルックスも当時から抜群。「女性の先生方もみんなファンだと言っていました」と同氏。サッカー部には卒業式後に体育館で行う行事がある。待てど暮らせど来ない谷口の様子を後輩のDF車屋(現川崎F)に見に行かせると、女子生徒と保護者がサインと握手を求める列が、教室から体育館まで連なっていた。

 高校2年の冬、川崎Fのキャンプに参加した谷口は、実は口頭で“獲得オファー”を受けたが、断っている。生活面などで自立していないままプロになることで「世間知らずの大人になりそうな感じがあった」と本人は理由を明かした。両親にも相談せず、自らの意思で筑波大進学を決断。現在のプレーにも表れる冷静さや視野の広さは、高校生の時から身についていた。(波多野 詩菜)

 ◇谷口 彰悟(たにぐち・しょうご)1991年(平3)7月15日生まれ、熊本市出身の31歳。大津高―筑波大を経て14年に川崎Fに加入。20年から主将を務める。筑波大時代に保健体育教員免許を取得。1メートル83、75キロ。利き足は右。

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