神村学園エース・福田師王は「ゴミ拾いが日課」 16大会ぶり4強導く決勝弾の陰に地道な心がけ

2023年01月05日 06:00

サッカー

神村学園エース・福田師王は「ゴミ拾いが日課」 16大会ぶり4強導く決勝弾の陰に地道な心がけ
<青森山田・神村学園>後半、ゴールを決めポーズする神村学園・福田(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【第101回全国高校サッカー 第5日・準々決勝   神村学園2-1青森山田 ( 2023年1月4日    等々力 )】 準々決勝が行われ、神村学園(鹿児島)はドイツ1部ボルシアMG入りするFW福田師王(しおう、3年)の得点などで連覇を狙った青森山田に2―1と逆転勝ちした。準決勝(7日、国立競技場)の組み合わせは神村学園―岡山学芸館、東山―大津に決まった。
 今大会No・1ストライカーの冠を持つにふさわしい。1―1で迎えた後半20分。神村学園のFW福田はゴール前で絶妙なポジションを取り、FW西丸道人(みんと、2年)が放ったシュートのこぼれ球を左足でねじ込んだ。今大会2点目が貴重な決勝弾となった。

 「左のアウトでつついて相手に触られないようにして打った。最初から狙っていたのでこぼれてきて本当に良かった」

 前回王者に先制される苦しい展開も焦らず、後半16分の西丸の同点弾もアシスト。逆転勝利に貢献し「試合前から歴史を変えようとみんなで意気込んでいた」と胸を張った。

 得点の陰には地道な心がけもあった。高校入学以降、有村圭一郎監督(45)には「人間を良くしていかないとサッカーも比例して伸びていかない」と諭され、ゴミ拾いが日課となった。前日も「あめの袋を拾った」とうれしそうに報告。「今日もこれから見つけて拾います」とゴールも拾えるように願いを込めてゴミを拾う。もちろん、努力も怠らない。始発で来て、授業前に筋トレをするのは日課にしている。

 16大会ぶりの4強入りを決め、ついに目標の国立へ。次戦は体調不良で離脱していた指揮官も戻ってくる。「憧れている舞台。絶対に点を決めてチームの勝利に貢献したい」。見据えるのは尊敬する同郷の元日本代表FW大迫勇也が持つ大会得点記録「10」の更新だ。「あと8点取れます。爆発します」。真価の発揮はここからだ。

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