サッカー米国代表監督のDV騒動 現役代表レイナの両親が告発 息子に関する批判発言を受け

2023年01月06日 00:54

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サッカー米国代表監督のDV騒動 現役代表レイナの両親が告発 息子に関する批判発言を受け
サッカー米国代表のグレグ・バーハルター監督(AP) Photo By AP
 サッカーの米国代表監督を巡るドメスティックバイオレンス(DV)騒動が、現役代表選手の両親が関与する前代未聞のスキャンダルに発展した。米国サッカー連盟はW杯カタール大会で代表チームを16強に導いたグレグ・バーハルター監督(49)が大学1年生だった1991年に交際していた結婚前の夫人を蹴ったという通報があり、調査を進めていることを3日に公表。4日になって告発したのがW杯メンバーだったMFジョバンニ・レイナ(20=ドルトムント)の両親だったことが判明した。
 バーハルター監督はW杯後に「ピッチ内外で期待外れで帰りの航空券を手配しようかと思うほど極端だった選手がいた」と明かし、実名は挙げなかったものの、米メディアがレイナに関する発言だったと報道。本人が釈明に追い込まれる事態になっていた。今回の告発はこの件がきっかけになり、レイナの母で元米国女子代表だったダニエレさん(49)は「数十年にわたって友人と思っていた人間に裏切られたと感じ、私が激怒していることを分からせたかった」と告白。ダニエレさんはバーハルター監督に足を蹴られた、のちの監督夫人とルームメートで当時、本人から相談を受けていたという。

 また、レイナの父で米国代表戦112試合の出場を誇るクラウディオさん(49)もバーハルター夫妻の結婚式では監督の付き添いを務めた間柄。両夫婦は家族ぐるみの付き合いを続けてきたが、今回の告発に関し「ジオ(息子)に関する発言に激怒し(連盟関係者に)あれ以上は話さないよう求めた」と訴えた。指揮官の続投を阻止するために告発を行ったとの見方は否定したが、結果的に米国連盟の調査対象となったバーハルター監督の契約延長は保留され、今月下旬に行われる親善試合2試合はコーチのアンソニー・ハドソン氏(41)が暫定的に指揮を執ることが発表された。

 告発した側とされた側の夫妻がそろって30年以上前からの親友だったが、今回の一件で関係は破綻。代表チームの監督人事にも影響を及ぼす泥沼の状況になり、W杯で2大会ぶりの16強に進出した米国イレブンの奮闘に冷水を浴びせる形になった。

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