森保監督“三笘おとり作戦”だ!欧州視察でブライトンの起用法からヒント「非常に参考になった」

2023年04月27日 04:45

サッカー

森保監督“三笘おとり作戦”だ!欧州視察でブライトンの起用法からヒント「非常に参考になった」
日本代表の森保監督 Photo By スポニチ
 欧州視察中の森保一監督(54)が26日、オンライン取材に応じた。14日の渡欧後、23日に行われたFA杯準決勝のブライトン―マンチェスターU戦など6試合を現地視察したという指揮官は、代表でもエースとして期待されるMF三笘薫(25)の成長ぶりと、代表チームでの生かし方について言及。国内で6月15日にエルサルバドル、20日にペルーと対戦する次回の代表活動に向けてイメージを膨らませた。
 “脱・戦術三笘”が、今後の日本代表のテーマとなる。森保監督は、視察から得た三笘の生かし方のヒントについて言及。「彼がいい状態でボールを受けられるかが大切」とまずは三笘の個人技を生かすことを掲げた上で、「彼を生かすオン・ザ・ボールの部分と、彼をおとりとして他の人を生かすところを両方できるようにしていければ。強みのあるいい選手がそろっているので、それぞれが“自分が戦術だ”と言えるくらいレベルアップしてほしい」と語った。

 世界が注目する25歳の技量には、指揮官も改めてFA杯で目を見張った。前半は効果的な攻撃を繰り出した。経過とともに対応されていき、後半途中には完全に封じ込められたように見えてからが、真骨頂だった。「さらに個人と周りを生かし、もう1回ギアが上がってチャンスメークができるようになった。非常にレベルアップしたところを見ることができた」。圧巻の対応力で延長後半8分の決定機などを創出。それだけの技量があれば“戦術・三笘化”は止まらず、マークが集中する。だからこそ、代表でも逆手に取るおとり作戦が生きてくる。

 次回W杯に向けてよりボール支配率を高める戦い方を重視している指揮官は、ブライトンの戦術からも学びを得たという。「ビッグマッチの中でもマイボールを大切にしてチャンスをつくることに勇気を持って挑戦している。その中でもビルドアップにとらわれず、相手の背後を取れるところは必ず見逃さないでアクションを起こしていくところは非常に参考になった」。じかで感じた多くのヒントを、6月の活動に生かしていく。

 ≪鎌田、長谷部らと面談≫森保監督は、欧州視察中にEフランクフルトの鎌田、長谷部、ボルシアMGの板倉、さらに故障中のアーセナルの冨安、ハダースフィールドの中山と面談したことを明かした。中山はW杯カタール大会直前にアキレス腱断裂で辞退し、現在もリハビリ中。「復帰後にパワーアップした自分を見せられるようにやっていこうという姿勢は凄く感じることができた」と明かした。今後はデュッセルドルフを拠点に、来月2日にレアル・マドリード戦を控える久保が在籍するレアル・ソシエダードも視察するという。

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