なでしこ奪冠へ U-20W杯準Vの藤野&浜野“19歳コンビ”が核 “10番”岩渕選外も若き才能が勢い

2023年06月14日 04:45

サッカー

なでしこ奪冠へ U-20W杯準Vの藤野&浜野“19歳コンビ”が核 “10番”岩渕選外も若き才能が勢い
W杯に向けた抱負を色紙に書いた(左から)藤野、植木、田中桃(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 日本サッカー協会は13日、千葉市内で会見を開き、女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(7月20日開幕)に出場する日本代表23人を発表した。11年W杯優勝メンバーで、4月の欧州遠征で10番を背負ったFW岩渕真奈(30=トットナム)が落選。一方で昨年のU―20女子W杯で準優勝したMF藤野あおば(19=日テレ東京V)とFW浜野まいか(19=ハンマルビー)の10代コンビがメンバー入りした。前線にW杯経験者が不在となる中、若い力がなでしこを3大会ぶりの頂点へけん引する。
 才能あふれる若者たちが、W杯に挑む池田ジャパンのシンボルになる。11年W杯優勝メンバーで、攻撃陣の主軸として活躍してきた岩渕は選外。しかし、どんな世界においても世代交代は新たな時代の幕開けだ。昨年のU―20女子W杯で準優勝の原動力となった藤野と浜野の19歳コンビが、初の大舞台で攻撃陣の新しい核になる。

 藤野は代表メンバー発表後に千葉市内で会見に出席し、「(日本が優勝した)11年W杯に影響を受けてサッカーを始めた一人として、最高の舞台に立てるのはうれしい。自分の持っているものを出し尽くせるように精いっぱい頑張りたい」と決意表明。さらに代表初得点への覚悟とともに、本大会での1試合1得点を力強く宣言した。

 「チームでも若い方だが、サッカーをやっている以上、年齢は言い訳にならない。それこそWEリーグのMVPの安藤さんだったり、年齢は関係ないとスポーツの中で証明されつつあると思う。臆することなく、チャレンジャーとして挑戦していくことが大切だと思っている」

 池田監督が率いたU―20女子W杯では、藤野が10番、浜野が11番を背負ってピッチで躍動。決勝ではスペインに敗れたものの、浜野は大会2位の4得点を挙げてMVPを獲得し、藤野は準々決勝フランス戦で延長終了間際に値千金の同点弾を決めた。池田チルドレンの2人はその後、A代表に引き上げられて力を蓄えてきた。

 藤野、浜野とも、武器は貪欲にゴールに向かう積極性と推進力。2人合わせて国際Aマッチ出場は13試合と少なく、大舞台の経験は少ない。ただ、恐れ知らずで、勢いはある。19歳コンビが恩師・池田監督の下で、なでしこジャパンを再興する。

 ◇藤野 あおば(ふじの・あおば)2004年(平16)1月27日生まれ、東京都町田市出身の19歳。日テレ東京Vの下部組織から十文字高に進学し、21年に日テレ東京Vに加入。今季はWEリーグのベストイレブンに選ばれた。22年U―20女子W杯で準優勝を経験し、同年9月になでしこジャパンに初選出された。1メートル62、56キロ。

 ◇浜野 まいか(はまの・まいか)2004年(平16)5月9日生まれ、大阪府高石市出身の19歳。C大阪堺の下部組織で育ち、21年にC大阪堺からINAC神戸に移籍した。23年1月から海外に活躍の場を移し、現在はスウェーデンのハンマルビーに所属。22年U―20女子W杯の準優勝メンバーで、同年9月になでしこジャパンに初選出された。1メートル65、49キロ。

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