4発大勝で示した三笘のハート「1対1だったので迷いなく」代表7号 森保第2次政権4戦2発2アシスト
2023年06月21日 05:30
サッカー
ゴール後には、両手でハートマークをつくった。川崎F時代、新人得点記録に並ぶシーズン13点目を決めた20年12月の浦和戦以来のパフォーマンス。そのときはペルテス病と闘う少年に向けたものだった。今回は「個人的なものなので言わなくてもいいと思います」と明言を避けたが、誰かを勇気づける一発だったことは間違いない。
世界最高峰のイングランド・プレミアリーグ初参戦となった今季は、リーグ戦でプレミアのシーズン日本人最多を更新する7得点。クラブ史上初となる欧州リーグ出場権獲得に貢献した。そんな三笘への称賛は、海を渡り、ブライトンのデゼルビ監督の母国イタリアにも広がっている。帰郷中の指揮官は先週、元イタリア代表FWビエリ氏、同FWカッサーノ氏らが配信する番組に生出演。「彼はクラッキッシモ(名手の中の名手)だ。ブライトンの中で一番、能力が高いかもしれない」と改めて絶賛した。
さらに話題は、デゼルビ監督がシャフタル・ドネツク(ウクライナ)時代に指導し、今年1月に推定1億ユーロ(当時約140億円)でチェルシーに移籍したウクライナ代表の若き天才ドリブラー、ムドリク(22)との比較に発展。指揮官が「難しい…」と答えに窮すると、カッサーノ氏は「三笘の方がより決定的なプレーができる。より相手にとって脅威だ」と言い切った。この日も得点以外でも決定機を何度もつくるなど、そんな高評価にたがわぬプレーを見せつけた。
2―0後半18分には、相手DFの股を抜く“技あり”左足クロスで伊東の追加点をお膳立て。これで森保第2次政権発足後、全4試合に先発し、2得点2アシストと、まさにエースの働きだ。「9月にはドイツと戦う。もっともっと強いチームもある。そこで活躍して評価されると思う」と三笘。日本が世界に誇る高速ドリブラーが、まだ見ぬW杯8強のレベルへと森保ジャパンを引き上げる。
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