4発大勝で示した三笘のハート「1対1だったので迷いなく」代表7号 森保第2次政権4戦2発2アシスト

2023年06月21日 05:30

サッカー

4発大勝で示した三笘のハート「1対1だったので迷いなく」代表7号 森保第2次政権4戦2発2アシスト
<日本・ペルー>前半、追加点を決め喜ぶ三笘(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【サッカー国際親善試合   日本4-1ペルー ( 2023年6月20日    パナスタ )】 サッカー日本代表は20日、パナソニックスタジアム吹田でペルー代表と親善試合を行い、4―1で圧勝した。2試合連続で先発出場したFW三笘薫(26=ブライトン)が1得点1アシストの活躍でエースとしての存在感を示した。直近4試合未勝利と苦手にしていた南米勢相手の快勝。第2次森保ジャパンは6月の2試合を連勝で締め、充実ぶりを国内外に示した。
 エースが期待に応える一発を決めた。1―0の前半37分。鎌田からのラストパスを受けた三笘は、得意のドリブルで中に切れ込み右足を振り抜くと、シュートは相手DFのかかとに当たってゴールに吸い込まれた。「1対1だったので、迷いなく打てた」。ひときわ大きい声援を浴びた中、狙い通りの代表7ゴール目で、超満員のスタンドを沸かせた。

 ゴール後には、両手でハートマークをつくった。川崎F時代、新人得点記録に並ぶシーズン13点目を決めた20年12月の浦和戦以来のパフォーマンス。そのときはペルテス病と闘う少年に向けたものだった。今回は「個人的なものなので言わなくてもいいと思います」と明言を避けたが、誰かを勇気づける一発だったことは間違いない。

 世界最高峰のイングランド・プレミアリーグ初参戦となった今季は、リーグ戦でプレミアのシーズン日本人最多を更新する7得点。クラブ史上初となる欧州リーグ出場権獲得に貢献した。そんな三笘への称賛は、海を渡り、ブライトンのデゼルビ監督の母国イタリアにも広がっている。帰郷中の指揮官は先週、元イタリア代表FWビエリ氏、同FWカッサーノ氏らが配信する番組に生出演。「彼はクラッキッシモ(名手の中の名手)だ。ブライトンの中で一番、能力が高いかもしれない」と改めて絶賛した。

 さらに話題は、デゼルビ監督がシャフタル・ドネツク(ウクライナ)時代に指導し、今年1月に推定1億ユーロ(当時約140億円)でチェルシーに移籍したウクライナ代表の若き天才ドリブラー、ムドリク(22)との比較に発展。指揮官が「難しい…」と答えに窮すると、カッサーノ氏は「三笘の方がより決定的なプレーができる。より相手にとって脅威だ」と言い切った。この日も得点以外でも決定機を何度もつくるなど、そんな高評価にたがわぬプレーを見せつけた。

 2―0後半18分には、相手DFの股を抜く“技あり”左足クロスで伊東の追加点をお膳立て。これで森保第2次政権発足後、全4試合に先発し、2得点2アシストと、まさにエースの働きだ。「9月にはドイツと戦う。もっともっと強いチームもある。そこで活躍して評価されると思う」と三笘。日本が世界に誇る高速ドリブラーが、まだ見ぬW杯8強のレベルへと森保ジャパンを引き上げる。

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