槙野智章氏 W杯を経て個々のプレー幅が広がった 良い競争が良い影響を呼ぶ

2023年06月21日 05:25

サッカー

槙野智章氏 W杯を経て個々のプレー幅が広がった 良い競争が良い影響を呼ぶ
<日本・ペルー>後半、突破を図る鎌田(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【サッカー国際親善試合   日本4-1ペルー ( 2023年6月20日    パナスタ )】 【槙野智章 視点】エルサルバドル戦と合わせて2試合10得点。セットプレーから得点を取れたし、崩した形でも取った。相手のミスを誘発してショートカウンターでも仕留めた。攻撃に関しては文句の付けようがない。後半アディショナルタイムの1分は短く、もっと試合を見たかったのが率直な感想だ。
 W杯カタール大会を経て個々のプレー幅が広がったと感じる。例えば三笘。川崎FやW杯ではサイドでボールを受けて仕掛けるスタイルだったが、内側のポジションでパスを受けたり、シンプルにボールをさばいて内側に進入していた。DFは捕まえにくい。伊東も相手に引っ張られても倒れないし、たくましさが増した。

 三笘頼りではない攻撃も良い変化だった。全面的に左サイドの三笘の個人技を生かそうとしていたのがW杯。この日の三笘の2点目は右サイドでつくって生まれた。鎌田がパスを受けると周りが自信を持ってリスクを冒せる一因もあるが、攻撃パターンの偏りがなくなった。そして何より得点差が開いた状況で、メンバーがあれだけ交代する中で、監督が求めることを全員が全うするのはなかなか難しい。良い競争が良い影響を与えている。

 今活動での戦いを、9月の親善試合ドイツ代表戦でどれだけできるか。守備の時間が長かったW杯と同じ戦い方ではなく、自分たちから仕掛けていく違った姿を見せてほしい。(元日本代表DF)

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