町田の黒田監督が問題提起「J2にも中断期間を設けて」代表活動で主力FW3人が9日栃木戦不在
2023年09月08日 16:29
サッカー
一方で、クラブの命運を握る現場責任者としての複雑な心境も明かす。「本来(クラブの一監督が)声を大きくして言うことではない」と前置きしつつ「代表選出は喜ばしいことだし、みんなが応援するのが代表。頑張って来いよと送り出したいけど、後ろ髪を引かれる思いの選手もいる」と説明。「J2ではどのクラブもプレーオフ争いや残留争いで必死に戦っている。このままでは公平性が保てない。代表やJリーグを盛り上げたいなら、リーグやクラブをもっとリスペクトした環境の整備をお願いしたい」と切実に訴えた。
町田はまた、エース格のFWエリキが8月下旬に負傷離脱したというチーム事情も重なる。Jリーグ経験の豊富なFWアデミウソンを緊急補強したものの、すぐにフィットするかは未知数。代表招集の際にクラブが協会に配慮を求めることは、基本的に認められていない。
今季のJ2はリーグ戦42試合とJ1昇格プレーオフがあり、カップ戦は天皇杯、昨季J1の清水と磐田はルヴァン杯、昨年度天皇杯優勝の甲府はACLも戦う過密日程となっている。3、6月にも代表活動期間があり、同じ週または前後してU―22日本代表の活動も行われてきたが、週末開催のリーグ戦の中断はなかった。終盤の10月中旬に1週だけ、代表活動期間で週末開催がない日程が組まれている。ただ、町田は延期されていたアウェー秋田戦の代替開催がその週末の14日に入ったため、再び複数の選手が離脱する可能性がある。
黒田監督は「たとえば開幕をもう1週間早めたり、水曜開催をあと1、2回増やす。簡単ではないけれど、そこの負荷はどのクラブも平等になる」と一案を示した。それぞれ相応のコストはあるとしても、リーグの価値を落とさないために必要とした。
全ての代表活動期間でリーグ中断は困難でも、今回の五輪1次予選のような公式大会の有無など活動内容の違いはある。また、来季以降はJ1からJ3までが全て20チーム制になるため、2チーム減で試合数も減るJ2は状況改善の余地もある。黒田監督は「来季はできるだけカレンダーを合わせてもらえるように」と願っていた。
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