久保が躍動 変幻トップ下から2発に絡む 森保ジャパン W杯2次予選へ6連勝締め

2023年10月18日 04:45

サッカー

久保が躍動 変幻トップ下から2発に絡む 森保ジャパン W杯2次予選へ6連勝締め
<日本・チュニジア>後半、ゴールを決めた伊東とアシストした久保(左)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本2―0チュニジア ( 2023年10月17日    ノエスタ )】 サッカー日本代表は17日、ノエビアスタジアム神戸でチュニジア代表と国際親善試合を行い、2―0で快勝。トップ下で先発したMF久保建英(22=レアル・ソシエダード)が先制点の起点、2点目のアシストと躍動した。第1次、2次を通じて森保政権2位タイとなる6連勝。昨年6月に0―3で敗れた相手に雪辱し、来月からの26年W杯アジア2次予選に向けて弾みをつけた。 【試合結果
 久保がチュニジアの堅い守備網をこじ開けた。0―0の前半43分、守田の縦パスをゴール前で受けると、1メートル85と身長で自身より13センチ上回るDFハダディの激しい当たりを「事前に来ることが分かっていた」としっかりブロック。中央で起点となり、相手に当たった旗手のパスを、最後は古橋がゴール右隅に流し込んだ。

 さらに1―0の後半24分には左サイドを得意のドリブルで駆け上がり、最後は左足のマイナスクロスで伊東のゴールをアシスト。前半12分、後半26分に得た直接FKでは、元日本代表MF中村俊輔氏直伝の鋭い左足で相手ゴールを狙った。終わってみれば全得点に絡む活躍。第2次森保ジャパン6戦で1得点5アシストを挙げ、得点に関与すれば5戦全勝の背番号20は「前の試合4点取ったのであと2点欲しかったですけど、2点とも絡めたのはポジティブ」と笑顔で振り返った。

 世界と対峙(たいじ)する上で取り組んだのが、身体能力の向上だった。小学5年時から体づくりの指導をする木場克己氏と16年11月に体づくりについて話し合い、22年W杯を目標とした6カ年計画をスタート。海外移籍後も、オフには必ず木場氏の元を訪ねた。

 膝の故障はキャリアに影響するため「膝周りは重点的につくった」(木場氏)というが、成長に合わせて開発したメニューをこなし、全身をバランス良く鍛えた。その成果の一つが体幹の強化。同氏は「どんな体勢でも軸がブレないので、シュートの際にしっかりとボールをミートできる」と効果を説明する。

 昨季加入したRソシエダードでは、右サイドでブレークしたが、代表では同位置に伊東が入り、トップ下が主戦場となる。伊東が交代した後半27分からは、得意の右サイドでプレーしたが「僕がトップ下にいて、右に伊東選手がいる方が、相手からしたら脅威なのかな」と久保。今回不在の三笘、鎌田、堂安らを含めた2列目の争いについて「実力が確かな選手ばかりなので一番厳しい。ひと昔前の日本代表がうらやましい」と笑った。左太腿裏の張りを訴え交代した後半37分には、スタンドから万雷の拍手が送られた。攻撃陣の4得点以上は連続5試合で止まったが、久保はその中でも誰より輝きを放った。

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