川崎F PK戦10人目にまでもつれ込んだ死闘制し3年ぶりV 相次ぐ主力流出も若手台頭で“無冠”回避
2023年12月10日 05:00
サッカー
柏にビルドアップを狙われて速攻を許し、前半のシュートはわずか1本。全体でも7対19と、自慢の攻撃力は封印された。それでもシュートへの寄せや球際の厳しさを徹底。勝負どころをしのぎ、120分スコアレスでPK戦へ。両軍ともキッカーがGKまで回る死闘を制した。
17年に鬼木監督が就任後、4度のリーグ制覇を含め5年連続でタイトルを獲得。一方で主力の海外挑戦が続き、6年目の昨季は初の無冠となった。過渡期の今季、クラブは勝利と同時に若手育成もテーマに掲げた。その象徴が、大卒3年目で新主将に指名された橘田だった。
当初は迷いがプレーに表れ、夏場には数試合ベンチを外れた。悩める若き主将は、古巣の練習場を訪れた日本代表DF谷口に相談しながら成長。思い切りを取り戻し、10月の公式戦5試合で4得点。「やり続けたことが正しかったと証明された」と胸を張る。
天皇杯はMF瀬古やFW宮代らも含め若い力が躍動し、接戦を勝ち抜いた。前回優勝した20年度はコロナ禍で準決勝から出場。6試合を勝ち抜いた勲章に涙も見せた指揮官は「みんなの力で優勝した分、前回よりうれしい」と成長を喜んだ。監督としてタイトル獲得7度は個人最多タイ。8年目を迎える来季もベテランと若手の融合を進めつつ、リーグ奪還そしてアジア初制覇へと歩みを続ける。
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