Jリーグ秋春制移行 エージェントが今オフ契約更改から“対策” 3年契約の「0・5シーズン」問題

2023年12月15日 04:40

サッカー

Jリーグ秋春制移行 エージェントが今オフ契約更改から“対策” 3年契約の「0・5シーズン」問題
Jリーグ
 Jリーグは14日、東京都内で実行委員会を開き、26年よりリーグ戦の開幕時期を現行の2月から8月第1週に移行することが確実となった。
 秋春制導入により、全選手の契約期間も遅かれ早かれ26年1月末までには、これまでの2月1日~1月31日から7月1日~6月30日に以降されることが確実。それを見越し、今オフの契約更改では早くも“対策”を講じているエージェントもいる。

 元日本代表DF丸山や、広島のMF満田らを顧客に持ち、弁護士としても活動するイマージェント法律事務所の馬淵雄紀氏(41)もその一人だ。シーズン移行期となる26年2月から5月までの3カ月間で開催する特別大会のフォーマットについては未定。そういった不確定要素がまだ多いこともあり、来季を含めた3年延長のオファーを受けても、馬淵氏は「シーズン移行決定後が不明確なので、2年契約で様子見るのはどうでしょう?」とクラブ側に提案しているという。

 3年延長のオファーを受けた場合、契約満了となるのは27年1月31日とシーズン途中。シーズン移行期のいわゆる「0・5シーズン」での出場給や勝利給などの報酬に関しても、フォーマットが決まっていない現時点で、馬淵氏は「どう決めるかといった問題もある」と指摘する。

 秋春制導入により、移籍市場が開く時期も欧州と一致することで、日本から欧州への移籍はさらに活発になりそうだ。海外移籍が増えれば、クラブが得られる移籍金も増え、重要な収入源となることは間違いない。シーズン中に主力選手を引き抜かれるケースも減るなどメリットは多いが、選手の契約に関しても解決すべき課題はありそうだ。

 ◇馬淵 雄紀(まぶち・ゆうき)1982年(昭57)生まれ、愛知県出身の41歳。筑波大学大学院を卒業後、法律事務所に就職しサッカーエージェントの仕事をスタート。08年にJFA公認選手エージェント試験に合格し、15年に株式会社イマージェントを起業し独立。19年に弁護士資格を取得し、21年にイマージェント法律事務所を設立。サッカー以外のスポーツ法務も担うなど多角的に活動を続けている。

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