【高校サッカー】市船橋・郡司 V弾で4強 得点ランク単独トップ5発目 10点以上へ「狙っていきたい」

2024年01月05日 04:50

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【高校サッカー】市船橋・郡司 V弾で4強 得点ランク単独トップ5発目 10点以上へ「狙っていきたい」
<名古屋・市船橋>後半、郡司がゴールを決め座り込んでポーズ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【第102回全国高校サッカー選手権第5日・準々決勝   市船橋2―1名古屋 ( 2024年1月4日    柏の葉 )】 準々決勝が行われ、市船橋(千葉)が名古屋(愛知)に2―1で競り勝って優勝した11年度以来、12大会ぶりの国立行きを決めた。J2清水入りが内定しているFW郡司璃来(3年)が今大会5点目となる決勝点。得点ランク単独首位に立った。6日の準決勝(国立)は2大会ぶり4度目の優勝を目指す青森山田と対戦する。
 一瞬の隙を突いた。1―1の後半2分、右クロスをニアサイドに飛び込んだ須甲がスルー。ゴール前で競り合った相手DFの後方から郡司が右足を伸ばした。ネットを揺らすと、マンチェスターCの“怪物”ハーランドのゴールパフォーマンスで喜びを表した。

 「一気にスピードを上げて前に入れたら絶対あそこはこぼれてくると思った。考えていたことができた」

 1回戦でハットトリックを達成してここまで4得点。前半は厳しいマークでファウルも受け、シュートを打てなかった。いら立ちをにじませる場面もあったが「次のプレー」と自身に言い聞かせた。

 「これがエース。プロになるので厳しいマークは分かっていた。じれずに自分のプレーを出さないと」

 J2清水入りが内定しているU―18日本代表。かつてのメンタルなら挑発に乗って警告を受けかねない場面でも「夏過ぎぐらいから切り替えられるようになった」と心中を整理して結果につなげた。

 視界の先にあるのが87回大会で現神戸の大迫勇也(鹿児島城西)が残した10得点の大会最多記録。「大迫選手みたいに10点以上決めて歴史に残る得点ランク1位を狙っていきたい」と目標に掲げてきた。達成には残り2試合で5点が必要とハードルは高くなったが「目標は絶対変えずに一試合一試合集中してやっていきたい」と宣言。「準決勝か決勝でハットトリック?そうですね」とうなずいた。

 7人きょうだいの末っ子で3人の兄はアスリートぞろい。長兄・裕也さんは羽黒(山形)から05年選抜で甲子園の土を踏んだ。5歳上の次兄・篤也さんは市船橋、4歳上の三兄・克翔さんは尚志(福島)でいずれも選手権を経験。しかし、国立でのプレーは郡司家でも例がない。得点時に篤也さんのリクエストに応じてセレブレーションを使い分けてきた四男坊は「自分が兄の分も背負って日本一をつかみ取って結果で家族に恩返ししたい」と訴える。歴史に残る得点王と日本一。高い目標にまた一歩近づいた。

 ◇郡司 璃来(ぐんじ・りく)2005年(平17)8月3日生まれ、千葉市出身の18歳。JSC千葉から市船橋。日本代表歴はU―17、U―18。高校卒業後はJ2清水への加入が決まっている。好きな選手はポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。1メートル75、70キロ。利き足は右。

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