ベルギー1部アンデルレヒトFW後藤啓介 U23代表招集濃厚 和製ハーランド 2世代飛び級

2024年02月16日 04:45

サッカー

ベルギー1部アンデルレヒトFW後藤啓介 U23代表招集濃厚 和製ハーランド 2世代飛び級
U―23日本代表招集が濃厚となったアンデルレヒトのFW後藤啓介 Photo By ゲッティ=共同
 今夏のパリ五輪出場を目指すU―23日本代表が3月に行う強化試合でベルギー1部アンデルレヒトのFW後藤啓介(18)が招集されることが15日までに濃厚となった。複数の関係者によれば、大岩剛監督(51)が欧州視察で複数選手と面談した際に招集の意向を示したという。身長1メートル91の大型FWは今年1月、磐田から欧州の名門に期限付き移籍した超逸材。4月15日開幕のパリ五輪アジア最終予選(カタール)に向けた秘密兵器としても期待される。
 18歳の新星が2世代を飛び越え、大岩ジャパンに加わる見通しとなった。後藤は1月から名門アンデルレヒトのセカンドチーム(U―23)を主戦場とし、同12日のベールスホット戦ではPKで初ゴールを決め、鮮烈なデビューを飾った。欧州視察していた大岩監督とも面談。3月の強化試合に招集される見通しとなった。

 1メートル91の長身を誇る大型FWとして注目を集める。高さを生かしたポストプレーはもちろん、相手DFに対する裏への反応や抜け出しも得意。大型ながらスピードと足元の技術も兼ね備えており、昨季欧州CL、プレミア得点王のハーランド(マンC)をほうふつさせる。ボランチもこなす万能ぶりで、昨年のU―20W杯代表メンバーにも飛び級で選出(ケガで辞退)された逸材だ。

 大舞台での強さも魅力の一つ。昨季、磐田でトップチームに昇格すると、17歳と260日で出場した岡山とのJ2開幕戦で2得点を決め、元日本代表FW高原直泰のクラブ最年少記録を25年ぶりに更新した。オフには18歳にしてベルギーの名門アンデルレヒトに期限付き移籍を決め、着々とサクセスロードを突き進んでいる。

 U―23日本代表は4―3―3を基本布陣としてFW細谷真大(22=柏)がエースとして君臨。そこに長身FWが加われば、戦術の幅も格段に広がる。大岩ジャパンは4月に五輪最終予選を戦い、まずはパリ切符を目指す。6月のモーリスレベロトーナメント(フランス)ではOA枠も加えた五輪代表の「完全版」で金メダル獲得に向けた強化を図る青写真を描く。逆算すれば、3月のウクライナ、マリ戦は新戦力を試す最後の機会となる。

 本来は、28年ロサンゼルス五輪を目指す世代。それでも後藤は早くから「パリ五輪に行きたい」と目標を前倒ししており、パリを強く意識する。スケールの大きな18歳が大岩ジャパンの「秘密兵器」として花の都に乗り込む

 ◇後藤 啓介
☆生まれ 2005年(平17)6月3日生まれ、浜松市出身の18歳。
 ☆サイズ 1メートル91、70キロ。利き足は右。

 ☆実績 磐田の下部組織を経て高校生だった昨季にトップチーム昇格。開幕戦での2得点、3月の清水との静岡ダービー最年少得点(17歳288日)など33試合7得点でJ1昇格に貢献した。日本代表はU―15から各年代で選出。

 ☆こだわり 磐田時代からの背番号42には“ヨニ(世に)出る”との思いが込められている。得点を挙げた日付も覚えており、数字へのこだわりが強い。

 ☆好き嫌い 好物は駄菓子で昨年6月にはJリーグ新人研修の一環で地元駄菓子店の一日店長も体験。ベルギー移籍の際には食べられなくなることを危惧したほど。野菜全般が大の苦手で「食べる理由が分からない」。

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