韓国代表に激震…クリンスマン監督解任が正式決定 選手の内紛騒動や抗議デモなど世論から強い反発

2024年02月16日 15:00

サッカー

韓国代表に激震…クリンスマン監督解任が正式決定 選手の内紛騒動や抗議デモなど世論から強い反発
韓国代表のクリンスマン監督(ロイター)
 韓国サッカー協会は16日、ソウルで役員会を開き、韓国代表クリンスマン監督(59)の解任を決定した。先日まで開催されていたアジア杯では準決勝進出を果たしたが、指揮官の指導力に国内メディアやSNSから批判の声が殺到。前日には朝鮮日報など複数の韓国メディアから「クリンスマン監督が更迭へ」と報じられるなど、進退問題が注目を集めていた。
 アジア杯で64年ぶりの優勝を狙っていた韓国は、苦戦しながらも4試合連続で後半アディショナルタイムにゴールを決めるなど驚異の粘り強さを発揮。4強進出を果たしたが、準決勝ヨルダン戦では枠内シュート0本という惨敗。メディアやファンからクリンスマン監督へ批判の声が上がると、14日にスポーツソウルなど複数のメディアが韓国代表の“内紛騒動”を報道。

 敗れた準決勝ヨルダン前日、食事の席を“団結”の意味と考えていたFWソン・フンミンが、チームメートと卓球をするために夕食を早めに切り上げ席を立ったMFイ・ガンインに対し再び戻ってくるように助言。これをきっかけに一部選手と口論になり、FWソン・フンミンは指を負傷。この事態を重く受け止めた一部のベテラン選手が負傷のきっかけとなったMFイ・ガンイン(パリSG)を「メンバーから除外してほしい」とクリンスマン監督に直談判していたことが判明した。

 すると同日、MFイ・ガンインは自身のインスタグラム・ストーリーズで「アジア杯準決勝前にソン・フンミン“兄さん”と口論したという記事が報じられました。もっと自分が先頭に立って“兄さん”たちの言葉に従うべきでした。いつも我々代表チームを応援してくださるサッカーファンに大きな失望を与えてしまいました。本当に申し訳ございませんでした」と一部報道を認め謝罪。そして、その後行われた欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦、ホームでのR・ソシエダード戦ではベンチ外となっていた。

 そして15日には韓国サッカー強化委員会が開かれ、朝鮮日報など複数の韓国メディアがクリンスマン監督の進退問題を報道。同委員会では代表選手の“内紛騒動”を指導者としてチームをきちんと管理出来ていなかったと指摘。クリンスマン監督の更迭で意見が一致したとし、サッカー協会技術本部長のファン氏が「この結果を韓国サッカー協会に報告する」と言及。指揮官交代の行方は鄭夢奎(チョン・モンギュ)韓国サッカー協会会長の決断次第になったとされていた。

 さらに委員会が開かれた会館の前には一部のサポーターがクリンスマン監督やチョン・モンギュ会長の辞任を要求する横断幕が掲げられるなど、“抗議デモ”が発生。過去に例がないほど世論の強い反発を受けていた。

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