浦和が第三者委員会の公開シンポジウムを実施 ヒアリングに応じた選手「仕事を奪われた」

2024年02月16日 20:46

サッカー

浦和が第三者委員会の公開シンポジウムを実施 ヒアリングに応じた選手「仕事を奪われた」
天皇杯4回戦の名古屋戦で発生したサポーターの違反行為について、浦和がさいたま市内で第三者委員会の公開シンポジウムを開催(C)URAWA REDS Photo By 提供写真
 昨年8月2日の天皇杯4回戦の名古屋戦で一部サポーターが暴徒化し、試合運営管理規定違反を犯した事案に関して浦和は16日、さいたま市内で第三者委員会の公開シンポジウムを開催した。
 第三者委員会は東京大学名誉教授の武藤芳照氏を委員長に、教育や法曹など各界のスペシャリストで構成された。昨年11月から3回開かれ、20人ほどを対象にヒアリングを実施。同シンポジウムでは、原因分析や今後の提言などを発表した。

 ヒアリングに応じたある選手は、クラブとサポーターの関係について「親子みたいに見える」と話したという。日本体育大学スポーツマネジメント学部の松瀬学教授は「サポーターが規律違反を犯す、いろんなルールを破った場合にクラブが親のように守っているように見えるという認識」と説明。さらにその選手は天皇杯の出場権剥奪に触れ、「自分の仕事を奪われた」と訴えたと明かした。

 8月2日に名古屋市のCSアセット港サッカー場で行われた名古屋との4回戦で、0―3で敗れた試合後に浦和サポーターの一部が暴徒化。愛知県警が出動する騒ぎとなった。その後、大会を主催する日本協会の映像検証で、警備員を押し倒したり、相手サポーターの胸ぐらをつかんだりする暴力行為などが確認された。浦和は集団暴徒化したサポーターを即時に退去させることができず、収束まで約1時間を要するなど、安全を確保するための措置を講じることができなかった。

 日本サッカー協会の規律委員会は9月19日、浦和に対して来年度の天皇杯の参加資格剥奪とけん責の懲罰を科すと発表した。70人以上が集団暴徒化したこの問題について「日本サッカー史上、過去に類を見ない極めて危険かつ醜悪なもの」と断じた。

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