公開シンポジウムで第三者委員会が浦和に厳しい指摘「内部の当たり前が社会の規範からズレている」

2024年02月16日 22:26

サッカー

公開シンポジウムで第三者委員会が浦和に厳しい指摘「内部の当たり前が社会の規範からズレている」
天皇杯4回戦の名古屋戦で発生したサポーターの違反行為について、浦和がさいたま市内で第三者委員会の公開シンポジウムを開催(C)URAWA REDS Photo By 提供写真
 昨年8月2日の天皇杯4回戦の名古屋戦で一部サポーターが暴徒化し、試合運営管理規定違反を犯した事案に関して浦和は16日、さいたま市内で第三者委員会の公開シンポジウムを開催した。
 教育や法曹など有識者8名で構成された第三者委は「これまでのさまざまな問題の発生について、クラブ側のガバナンスに対する意識や対応が不十分だと認めるのが第一歩目となる」と今後のクラブ姿勢について提言。一方で「浦和内部の“当たり前”が社会の規範からズレている」と厳しく指摘した。

 提言骨子を受け取った浦和の田口誠社長は「提言をどう実行に移すかが一番大事。そこはブレずにやっていきたい」と強調。そのうえで「(社長として)レッズに来る前からサポーターの問題は、非常に問題視していた。私はリーダーシップをとって、徹底してやっていこうと考えている」と言葉に力を込めた。

 8月2日に名古屋市のCSアセット港サッカー場で行われた名古屋との4回戦で、0―3で敗れた試合後に浦和サポーターの一部が暴徒化。愛知県警が出動する騒ぎとなった。その後、大会を主催する日本協会の映像検証で、警備員を押し倒したり、相手サポーターの胸ぐらをつかんだりする暴力行為などが確認された。浦和は集団暴徒化したサポーターを即時に退去させることができず、収束まで約1時間を要するなど、安全を確保するための措置を講じることができなかった。

 日本サッカー協会の規律委員会は9月19日、浦和に対して来年度の天皇杯の参加資格剥奪とけん責の懲罰を科すと発表した。70人以上が集団暴徒化したこの問題について「日本サッカー史上、過去に類を見ない極めて危険かつ醜悪なもの」と断じた。

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