マリノス ヴェルディに逆転勝ち 歴史は繰り返された 国立でよみがえった93年開幕カード
2024年02月26日 04:45
サッカー
劇的勝利の立役者はJリーグと同じ93年生まれの2人だった。0―1で迎えた後半44分、昨季得点王のFWロペスがPKを冷静に決めて同点。さらに終了間際、ペナルティーエリア右から松原が利き足とは逆の左足一閃(いっせん)で勝ち越しのネットを揺らした。
指揮官は今回の一戦がいかに特別であるかを理解している。かつてプレミアリーグの名門リバプールでプレーし、ダービーや伝統の一戦を何度も経験。就任後、周囲から「31年前のJリーグ発足時、開幕戦が今回と同じで歴史のあるカード」と伝えられていた。
トリコロールと緑の対抗心は今でも受け継がれている。GKユニホームの色はメーカーが用意する複数の中から選択できるが、当時の開幕戦に横浜MのGKとして出場した松永成立コーチは緑色は選ばない。MF水沼は31年前の開幕戦に出場した父・貴史氏と同じく先発し「サッカー選手として幸せだと思える瞬間を過ごせた」。特別な相手だからこそ、勝利に執着し、逆転を諦めなかった。
今季は2年ぶりの王座奪還を狙う。「タフなゲームが毎試合あると思う。準備して一試合一試合やっていきたい」と指揮官。32年目のJリーグに新たな歴史を刻んでいく。
≪ここぞの“年1弾”≫決勝弾を放った松原は「興奮しすぎて覚えてない」と喜びをかみしめた。14日のACLバンコクU戦では一発レッドで退場しており「チームに迷惑をかけてしまった。その中でプレーできるチャンスを与えてもらった」と強い覚悟で臨んでいた。加入した17年にJ1初得点をマークして以降、6年連続で年間1得点が続き“年1”の異名を持つ。開幕戦でのゴールにも「欲張らないことが大事。僕は“年1”なんで」と笑った。
▼日本代表・森保一監督 こんな熱く素晴らしい試合はない。日本サッカーの歴史では伝統の一戦。この3日間、視察してパリ五輪世代より若い選手がJ1の舞台でプレーしていた。もっと若い選手がJ1でプレーすることを期待している。
▽93年Jリーグ開幕戦VTR 93年5月15日、旧国立に5万9626人の観衆を集めて開催された。前半19分にV川崎がFWマイヤーの第1号ゴールで先制。横浜Mは後半3分にMFエバートン、同14分にFWディアスが立て続けにゴールを奪って逆転し、2―1でリーグ最初の勝利チームとなった。横浜MはMF木村和司やDF井原正巳、V川崎はMFラモス瑠偉やFW三浦知良ら、多くのスター選手が出場した。
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