INAC神戸が大栄環境グループに経営譲渡を電撃発表 新オーナー「将来も名前は変えるつもりない」
2024年02月26日 16:02
サッカー
大栄環境の金子文雄社長は「23年にわたって六甲アイランドで事業をしてきましたので、地域への貢献という思いも込めてクラブを引き受けさせていただくことになった。皇后杯の試合を見させていただいたが、奇跡の優勝にワクワクしながら見させていただいた。今後は私もクラブ経営の一員として盛り上げていきたい」と語った。また「現在も非常に成熟したチーム。世界に名を高めるチームになっていってほしい」と願いを込めた。
文会長の悲願はクラブの世界的な成功。FIFAにも働きかけ、海外の有名チームとの交流や世界クラブ選手権の開催の可能性も着実に前進している手応えがあるという。「ただ、それらの実現には知力、財力、体力が必要。それも譲渡する大きな理由です」と語った。一方の金子社長は「神戸市に大きな活力を与えるクラブにしたいし、文会長の考えを継承していきたい」と意気込んだ。
今後はクラブの経営に参画し、クラブ経営の刷新を急ぐ。なお、クラブ名については「将来的にもずっと変えるつもりはありません」と明言した。
INAC神戸は01年11月に設立。「アスコホールディングス」の文弘宣会長の後押しを受けてチーム強化を推し進め、06年にはなでしこ1部リーグに昇格した。10年に全日本女子選手権(皇后杯)でクラブ初タイトルを獲得すると翌11年には澤穂希、大野忍、近賀ゆかりら大型補強に成功。13年に女子サッカー三冠((リーグ、リーグ杯、皇后杯)を成し遂げるなど黄金期を築き、数多くの女子日本代表選手を輩出した。
21年9月に開幕したWEリーグでは初代女王。23―24シーズンも首位に付けている。なでしこジャパンに招集されているGK山下杏也加やFW田中美南らを含めて選手には24日前に説明しているという。
INAC神戸は、今年1月27日にヨドコウ桜スタジアムで行われた第45回皇后杯で三菱重工浦和を破り7大会ぶり7度目の女王に輝いた。試合は、1点を追う後半終了間際にFW高瀬愛実(33)がPKを決めて延長戦へ。1―1のまま突入したPK戦を6―5で制した。
◆国内タイトル
WEリーグ 1回(2021~22)
なでしこリーグ1部 3回(2011、 2012、2013)
なでしこリーグカップ 1回(2013)
皇后杯 JFA全日本女子サッカー選手権大会 7回
2010、2011、2012、2013、2015、2016、2023
◆国際タイトル
国際女子サッカークラブ選手権 1回(2013)
日韓女子リーグチャンピオンシップ 1回(2012)
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