韓国代表 新監督人事でドタバタ劇…蔚山サポ“抗議デモ”受け、3月W杯予選は急きょ暫定監督選出へ

2024年02月26日 19:50

サッカー

韓国代表 新監督人事でドタバタ劇…蔚山サポ“抗議デモ”受け、3月W杯予選は急きょ暫定監督選出へ
19年アジア杯準々決勝、日本代表の森保監督(左)と握手を交わしたベトナム代表のパク・ハンソ監督 Photo By スポニチ
 韓国メディアのスポーツソウル(電子版)が26日、韓国男子サッカー代表の新監督選びについて「サッカー協会が世論に振り回されている」と報道。当初は3月のW杯アジア2次予選2試合に向け正式監督を今月中に決めるはずが、国内から強い反発があり急きょこの2試合だけの“暫定監督”を選出することになったと伝えた。
 韓国代表は今年のアジア杯で4強進出を果たすも、ヨルダン代表との準決勝に完敗。さらに主力選手による“内紛”が起こっていたことも発覚し、国内メディアやファンからクリンスマン監督に批判が殺到。ソウルのサッカー協会前には一部のサポーターがクリンスマン監督やチョン・モンギュ会長の辞任を要求する横断幕が掲げられるなど、“抗議デモ”が発生。韓国サッカー協会は今月16日にクリンスマン監督の解任を発表。並びに強化委員会のメンバーも変更となり、ミュラー委員長の後任としてチョン・ヘソン氏が新委員長に選出された。

 3月にW杯アジア2次予選でタイ代表とのホーム&アウェー戦2試合が控えているとあって、21日には強化委員会による会議が行われ、新監督は外国人ではなく国内の監督から今月中に選ぶという方向性で意見が一致。Kリーグ2連覇中の蔚山を率いるホン・ミョンボ監督や、今季からFCソウルを率いるキム・ギドン監督などが候補として浮上した。

 だがスポーツソウルによると、蔚山サポーターがこの報道に激怒。ソウルのサッカー協会前で“トラックデモ”を行ったとし、トラックに設置した電光掲示板には「必要なときだけ“消防士”、ホン・ミョンボ監督は公共財ではない」「Kリーグは韓国サッカー協会のオモチャじゃない」など糾弾する文章が表示されたという。さらに蔚山サポーターだけではなくFCソウルサポーターも困惑し、キム・ギドン監督が「今はFCソウルに集中している。代表のことは考えたことがない」とキッパリ言及しなければならない事態になった。

 すると24日に行われた2回目の会議では一転して、3月の代表戦は“暫定監督”体制で臨むことになったと報告。きちんとした過程を経て正式監督を選ぶには時間が足りないため、まずは臨時監督体制で3月のAマッチ2試合を消化した後、6月のAマッチから正式監督を選任する予定だと発表。“暫定監督”については27日の第3回目の会議によって決定するとした。

 この発表を受け同メディアは「世論に振り回される韓国サッカー協会。代表監督後任探しが二転三転…今月正式に監督を選ぶはずが急きょ“暫定監督”を決めることに変更した」と報道。韓国サッカー協会について「わずか数日で“暫定監督”体制へと急に方針を変えたのは、世論を意識しているからだということは誰が見ても一目瞭然だ」と論じた。

 なお、朝鮮日報(電子版)など複数の韓国メディアによると“暫定監督”候補には元ベトナム代表監督のパク・ハンソ氏、韓国U―23代表のファン・ソンホン監督といった名前が上がっているという。

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