大迫不在時の新戦術にメド 神戸MF山口「徹底してやった」 吉田監督は「いてくれた方が助かる(笑)」

2024年04月13日 21:02

サッカー

大迫不在時の新戦術にメド 神戸MF山口「徹底してやった」 吉田監督は「いてくれた方が助かる(笑)」
<町田・神戸>サポーターとともに勝利の喜びを分かち合う神戸・新井(手前)、武藤(左から2人目)ら(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【明治安田J1リーグ第8節   神戸2―1町田 ( 2024年4月13日    国立競技場 )】 似たもの同士の一戦は凡事徹底と、入念な町田対策を講じた神戸に軍配が上がった。横浜戦(7日)で右足首付近を痛めたFW大迫勇也が欠場。絶対的な起点がなくなった神戸が取った策は背後のスペースの活用だった。
 「サコ(大迫)がいるとどうしてもそこをめがけてロングボールが多くなる中、今日は相手も前から来るし、徹底して裏を突くことをやった」と主将のMF山口蛍。MF佐々木大樹を頂点にして、インサイドMF宮代大聖と右FW武藤嘉紀が流動的に動き回った。そしてスペースを左FWで起用されたMF山内翔が埋める。一発で局面を引っ繰り返すことで、町田にリズムを明け渡さなかった。前半終了間際、立て続けに決定機を外した佐々木大樹は「あれは決めなきゃダメだった。話にならない」と猛省したが、大迫抜きでの勝利には「大きいですね」と手応えを口にした。

 もう一つが原点回帰だった。球際の戦い、セカンドボール回収、ハードワーク。「結局、負けた試合は自分たちの良さを出せていない時。逆に言えば、去年もそうですけど良さを出せている時は負けていない」と山口は言う。前節・横浜戦で敗れ、寄せや動き出しの速さで0コンマ何秒までこだわる重要性を再確認。自らの強みを、より研ぎ澄ませることに集中した。

 3試合ぶりの勝ち点3で4位に浮上し、次戦は敵地・湘南戦。吉田孝行監督は「いつもサコに頼っている部分はある。いなくてもこれだけできるというのを見せられたのは良かったが、いてくれた方が助かります(笑)」と早期の復帰を願うが、チーム力が一段上がったのは間違いない。

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