鹿島ルーキー濃野公人 プロ初得点がクラブ通算1800号「これから偉大な先輩方と肩を並べられるように」
2024年04月13日 20:34
サッカー
無得点に終わった直近2試合から一転、両サイドから効果的な攻撃を仕掛け、ギアを上げた後半は何度も決定機を迎えた。それでもネットを揺らせないもどかしい展開。濃野も後半13分にバー直撃のシュートを放っていた。「これ以上のチャンスは来ないだろうなと…」。それでも惜しみなく右サイドで上下動を繰り返し、両チーム最多の総走行距離となる11・229キロを記録したルーキー。ご褒美のようなプロ初ゴールが、試合終盤に待っていた。「点が入った瞬間の歓声や盛り上がり、選手が駆け寄ってくる感じは、今までのサッカー人生の中で味わったことがなかった。本当に忘れられない一瞬になった」。チームを3試合ぶりの勝利に導いたヒーローは、初々しい表情で振り返った。
名門・大津高(熊本)で10番を背負ったが、関学大3年時に攻撃的MFからサイドバックに転向。それからわずか2年で常勝軍団の仲間入りを果たし、今季はクラブの大卒新人では31年ぶりとなる開幕先発を勝ち取った。この日の初ゴールはクラブ通算1800得点のメモリアル弾。「節目となるゴールを決めただけで、まだまだ結果を出していかないと胸を張れない」と表情を引き締めたが「やっと土台に立ったかな」と実感を込めた。「これから偉大な先輩方と肩を並べられるように頑張りたい」。右肩上がりの成長を続ける22歳が、新時代を切り開く。
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