トヨタ本社 異例の立ち入り検査 認証不正問題 行政処分を視野

2024年06月05日 04:40

社会

 トヨタ自動車など5社で大量生産に必要な「型式指定」の認証不正があった問題で、国土交通省は4日、道路運送車両法に基づき愛知県豊田市のトヨタ本社を立ち入り検査した。
 計7車種で不正の報告があり、出荷停止を指示していた。検査結果を踏まえ、再発防止を求める是正命令などの行政処分を視野に対処する。安全性能の試験も実施する。

 日本を代表する自動車メーカーが不正を巡り国の立ち入り検査を受けるのは異例。生産を止めた工場もあり、関連企業や日本経済への影響が懸念される。

 検査では社内ルールや現場の実態を確認、幹部らを聴取して組織的関与の有無などを調べる。不正を報告したマツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの4社へも近く立ち入り、今月中の終了を目指す。

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