「過去最長」トレンド急上昇、実質賃金25カ月連続マイナスにネット「予想通り」「微々たる定額…」

2024年06月05日 12:33

社会

 厚生労働省が5日公表した4月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月から0・7%減った。マイナスは25カ月連続となり、3月に続いて過去最長を更新し、X(旧ツイッター)では同日にワード「過去最長」がトレンド入りした。
 物価高騰に賃金上昇が追い付かない状況が続いており、ネット上には「微々たる定額減税に恩恵を感じる人はいない」「1997年以降、日本国民は貧困化」「予想されていた通り」「賃金が低いのは国の問題ではないかもしれないが、国が税金の無駄遣いをしているから悪化しているのは間違いない」「国民の暮らしは苦しくなるばかり」などの声が上がっている。

 名目賃金に相当する現金給与総額は2・1%増の29万6884円で、28カ月連続のプラスだった。だが、統計の算出に用いる消費者物価指数が2・9%上昇し、差し引きで実質賃金はマイナスとなった。

 厚労省の担当者は名目賃金に関し「春闘の効果が一定程度出ているが、良い数字が続くかはっきりしない。物価との兼ね合いもあり実質賃金のプラス転換時期は見通せない」との認識を示した。

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