うそつき、史上最低…ののしり合いの米大統領選TV討論 精彩欠いたバイデン氏 “身内”からも「ひどい」

2024年06月29日 05:30

社会

うそつき、史上最低…ののしり合いの米大統領選TV討論 精彩欠いたバイデン氏 “身内”からも「ひどい」
27日、米大統領選の候補者討論会に参加したバイデン大統領(右)とトランプ前大統領。互いを「史上最悪の大統領」と罵倒し合った=ジョージア州アトランタ(AP) Photo By AP
 11月の米大統領選で対決する民主党のバイデン大統領(81)と共和党のトランプ前大統領(78)が27日、初のテレビ討論会に臨んだ。両者の支持率が拮抗(きっこう)する中、人工妊娠中絶規制の是非や南部国境の不法移民問題などを巡って論戦を繰り広げたが、議論は深まらず、両者が互いに「うそつきだ」「史上最悪の大統領だ」とののしり合う中傷合戦となった。
 2020年の前回大統領選以来、約4年ぶりの直接対決。南部ジョージア州アトランタで開催された90分間の今回の討論会はどちらが大統領にふさわしいかを判断する機会として、有権者の高い関心を集めていた。

 バイデン氏は在任中に最高裁を保守化させたトランプ氏が返り咲けば全米で人工妊娠中絶が禁止される恐れがあると批判。トランプ氏が不倫口止めに絡む事件で有罪評決を受けたことに関しては「重罪人だ」と攻撃した。

 一方のトランプ氏はバイデン政権の「ばかげた政策」によって多数の不法移民が流入し、治安が悪化したと非難。自身の有罪評決については「政敵の追い落としを図ったもの」と陰謀説を主張した。

 ただ、この日のバイデン氏は声がかすれる場面が目立つなど精彩を欠き、討論会を主催したCNNテレビは身内の民主党関係者からも「ひどかった」と高齢を懸念する声が上がったと伝えている。

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