仏総選挙 左派が逆転勝利 極右失速し第3勢力に 「包囲網」で番狂わせ
2024年07月09日 05:30
社会
![仏総選挙 左派が逆転勝利 極右失速し第3勢力に 「包囲網」で番狂わせ](/society/news/2024/07/09/jpeg/20240708s10042000405000p_view.webp)
地元メディアによると、与党連合のアタル首相は8日、首相任免権を持つマクロン氏に辞意を伝えたが、マクロン氏は国の安定を確保するためとして、当面の間留任するよう要請した。マクロン氏は「新議会の構成を待って必要な決定を下す」としている。
フィガロ紙によると、暫定最終結果の議席数は極左政党「不屈のフランス」や社会党、環境派などから成る左派連合「新人民戦線」が178(前回選挙131)。与党連合が156(同245)で続き、RNは党史上最多の142(同89)。右派の共和党はRNと連携した一部議員を除き66(同61)となった。
投票率は約66%で、決選投票としては約71%だった1997年以降、最高となった。多くの有権者がRNの台頭を懸念し、投票したとみられる。
6月30日の第1回投票で、RNが得票率トップで過半数をうかがう勢いを示したことから、与党連合と左派連合を中心に210人以上の候補者が決選投票の出馬を辞退し、候補者を一本化した。
RNのバルデラ党首は7日、与党連合と左派連合の「不名誉な同盟」を非難。「不屈のフランス」のメランション氏はマクロン氏の「敗北」を強調し「左派連合が国を統治すべきだ」と訴えた。