サイバー攻撃受けたKADOKAWA 漏えい情報の拡散行為に「法的措置の準備を進めております」

2024年07月10日 10:44

社会

サイバー攻撃受けたKADOKAWA 漏えい情報の拡散行為に「法的措置の準備を進めております」
「漏洩情報の拡散行為に対する措置ならびに刑事告訴等について」の文書の一部(株式会社KADOKAWA公式サイトより)
 サイバー攻撃を受け、保有する個人情報の漏えいを調査していた出版大手KADOKAWAは10日、公式サイトを更新。漏えい情報の拡散行為に法的措置の準備を開始すると発表した。
 「漏洩情報の拡散行為に対する措置ならびに刑事告訴等について」と題された文書では、「関係するすべての皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。

 続けて「サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開したとする情報について、社内の記録と照合して検証するため、その収集作業を慎重に行っているところです。当該分析作業と収集作業に時間を要しているため、現時点では漏洩された情報の確認が完了していない状況です」とし、現在調査中であることを強調。「従って、インターネット上で流布されている書き込みにはフェイク・捏造情報が含まれている可能性もございます」と警告した。

 同社は5日には、サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開したものとする情報を拡散する行為に対する警告と、悪質な情報拡散を行う者への法的措置を講じる旨を表明しており、「現在、株式会社KADOKAWA、株式会社ドワンゴ、学校法人角川ドワンゴ学園で構成される横断対策チームを組成し、上記についての対応を強化しております」と報告。

 「既に、匿名掲示板やSNS上での巡回監視や皆様からの情報提供に基づき、運営者への申請を通じて、当該拡散行為に該当する複数の投稿内容の削除を確認しており、今後も継続してまいります。また、スパムメールなどの迷惑行為についても警察と連携して対処いたします」と対応を始めていることを明かした。

 「さらに、悪質性の高い情報拡散者に対しては、証拠保全の上、刑事告訴・刑事告発をはじめ法的措置の準備を進めております」と漏えい情報の拡散行為に法的措置の準備を開始すると発表。「また、漏洩情報の拡散行為以外にも、本事案の関係者への脅迫めいた書き込みも確認しております。これらの行為は絶対におやめください」と警告し、再発防止に努めると改めて表明した。

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