手術なしで性別変更認める 広島高裁 外観要件は「違憲の疑いがある」

2024年07月11日 04:41

社会

手術なしで性別変更認める 広島高裁 外観要件は「違憲の疑いがある」
性別変更要件と司法判断 Photo By 共同
 性同一性障害と診断され、性器の外観を変える手術をしていない当事者が戸籍上の性別を男性から女性に変更するよう求めた差し戻し家事審判で広島高裁は10日、性別変更を認める決定を出した。
 性同一性障害特例法の要件のうち「変更後の性器部分に似た外観を持つ」(外観要件)とする規定の違憲性が争われ、倉地真寿美裁判長は「違憲の疑いがあるといわざるを得ない」と判断した。

 高裁は、ホルモン療法で外性器の形状が変化することは医学的に確認されていると指摘。その上で継続的に同療法を受けている申立人は「身体各部に女性化が認められ、性別変更後の外性器に近しい外見を有している」と判断した。

 男性器は同療法での形状変化が難しいとされ、女性への性別変更が認められるのは極めて異例。

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