東証急反発 上げ幅過去最大3217円高 前週後半から記録的乱高下

2024年08月07日 05:30

社会

東証急反発 上げ幅過去最大3217円高 前週後半から記録的乱高下
東京株式市場の個別銘柄の株価を示すモニター。ほぼ全ての銘柄で上昇し、一色に染まった=6日午後、東京中央区 Photo By 共同
 6日の東京株式市場は全面高となり、日経平均株価(225種)は急反発した。前日比3217円04銭高の3万4675円46銭で取引を終え、上げ幅は過去最大となった。4451円安の急落となった5日から一転し、買い注文が膨らんだ。取引時間中の上げ幅も過去最大となる3453円に達し、前週後半から記録的な乱高下となった。
 6日の東京外国為替市場では円相場が一時1ドル=146円台を付け、円安に振れた。平均株価の終値の上昇率は10・2%だった。大阪取引所の株価指数の先物売買は前日に続いて一時中断した。

 財務省と金融庁、日銀は6日、3者による情報交換会合を財務省内で開き、対応を協議した。会合後に三村淳財務官は、株価急落を含む最近の相場変動の背景として「海外景気の悪化懸念や地政学的な緊張の高まりとの見方がある」と述べた。

 6日は前日の急落を受けて朝から買いが広がった。製造業の輸出採算を悪化させる円高が一服し、投資家に安心感が広がった。5日に発表された米国の経済統計が底堅い結果を示し、高まっていた米景気への不安がひとまず緩んだ。

 厚生労働省が発表した6月の毎月勤労統計調査も追い風になった。前年同月比の実質賃金が27カ月ぶりにプラスへ転じ、賃上げによる経済の好循環の実現が改めて意識された。

 市場では「底が抜けたように下げた平均株価が、どこまで値を戻せるかを当面は見極めないといけない」(大手証券)との声があった。
 東証株価指数(TOPIX)は207・06ポイント高の2434・21。出来高は約34億8000万株だった。

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