パリ五輪でも止まらず…スポーツ選手へのSNSでの誹謗中傷

2024年08月07日 05:30

社会

パリ五輪でも止まらず…スポーツ選手へのSNSでの誹謗中傷
<パリ五輪 柔道>混合団体戦、銀メダルを獲得した阿部一二三(左)と阿部詩(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 スポーツ選手を巡るSNSでの誹謗(ひぼう)中傷は、パリ五輪でも大きな問題となっている。
 先月29日、混合団体に専念するために個人種目への出場を取りやめた陸上競歩の柳井綾音のSNSには心ない言葉が寄せられた。同日、自身のSNSで「たくさんの方からの厳しい言葉に傷つきました。試合前は余計神経質になり、繊細な心になります」と訴えた。

 また、柔道女子52キロ級で敗退後に号泣した阿部詩や、男子60キロ級で永山竜樹への寝技を解かず勝利したスペインのガリゴスのSNSにも罵詈(ばり)雑言が書き込まれた。詩は「情けない姿を見せてしまい申し訳ありません」と謝罪しており、兄・一二三は「情けなくなんかない」と擁護した。一二三は5日に出席したイベントでもSNS上での誹謗中傷について「見ていて心が痛い」と話していた。

 一方、柔道やサッカーなどでは不可解な判定が続いたことで、ジャッジを務めた海外の審判員の個人SNSにも中傷する書き込みが続いている。相次ぐ事態に、日本選手団は今月1日、声明を発表。「行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討する」と厳しい姿勢を示した。

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