泉房穂氏 兵庫県政の混乱・停滞の長期化を懸念し「リコール…市長会が署名の取りまとめまでやれば」

2024年08月12日 08:33

社会

泉房穂氏 兵庫県政の混乱・停滞の長期化を懸念し「リコール…市長会が署名の取りまとめまでやれば」
泉房穂氏 Photo By スポニチ
 兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏(60)が12日までに自身のSNSを更新。斎藤元彦兵庫県知事を巡る疑惑告発文書問題について言及した。
 兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)は、告発文書を公益通報として扱わなかった県の対応に問題がなかったかどうか検証する方向で検討中。9日の百条委理事会で議題に上がり、23日の次回百条委で改めて協議することになった。

 斎藤氏のパワハラ疑惑などを挙げた文書を作成した県幹部の男性は3月中旬、関係者や報道機関に配った。その後、公益通報窓口にも通報したが、県は通報者への不利益な取り扱いを禁じる公益通報者保護法の対象にはならないと判断。内部調査を進めて文書が誹謗中傷に当たると認定し、男性を停職3カ月とした。

 この対応に関し斎藤氏は7日の記者会見で「文書には信ずるに足りる真実相当性がなく、公益通報には該当しないと判断した」と説明し、正当性を主張。百条委委員長の奥谷謙一県議は9日の理事会後に「県民の関心も高く百条委で調査することが再発防止にもつながる」と記者団に語った。23日の百条委は非公開で行われ、パワハラ疑惑に関する職員らへの証人尋問も予定している。

 泉氏は「県議会が『不信任決議』に踏み切らず、県政の混乱と停滞が長期化した場合、最終的な手段としては『リコール』が考えられるが、そのハードルは極めて高い。『兵庫県市長会』が県民に『リコール』を呼びかけて、”署名の取りまとめ“までやれば可能だろうが、どうなんだろう・・・」とつづった。

 この問題を巡り、県政の混乱を招いたとして7月31日付で片山安孝氏が副知事を辞職。斎藤氏の肝いり政策の担当理事だった小橋浩一氏は、体調を崩して休んでおり、自ら申し出て今月1日付で総務部付の部長級に降格した。

 また、元県幹部の男性が3月に内部告発の文書を一部の報道機関や県議に送付したことについて、内部調査を行った人事当局を所管する総務部のトップだった井ノ本知明総務部長が、7月30日から病欠していることが明らかになっている。

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