解散・辞職両にらみ 斎藤兵庫県知事の決断控え準備本格化 本人は登庁、公務予定なし

2024年09月21日 05:30

社会

解散・辞職両にらみ 斎藤兵庫県知事の決断控え準備本格化 本人は登庁、公務予定なし
斎藤元彦知事 Photo By スポニチ
 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を巡る知事不信任決議が19日可決されたのを受け、県議会各会派は議会解散に向けた準備を本格化させている。斎藤氏は29日までに議会解散か辞職・失職を選ぶ必要があり、県議選か知事選のいずれかが今後行われる。各会派は「解散に大義はない」とけん制しつつ、斎藤氏の決断に備える構えだ。県によると斎藤氏は20日登庁せず、週末の3連休も公務予定はないという。
 最大会派自民党は県議選の可能性を念頭に、現役県議に立候補や推薦の希望を尋ねる意向調査を実施。文書問題への対応をまとめた「県政報告」も作成した。関係者によると有権者に発送し、県議会の調査特別委員会(百条委員会)などで斎藤氏にどう対峙したか説明する想定だという。幹部は「知事の選択は読み切れない。両にらみで準備している」と話した。

 自民は19日の不信任決議可決前にも会合を開き、次期知事選の候補者について協議。関係者によると県内の元市長など複数の名前が挙がったという。24日にも総会を開き、さらに人選を進める。

 立憲民主党県議らでつくる第4会派「ひょうご県民連合」も昨年の県議選で落選した候補者に声をかけるなど準備を加速。県議選となった場合は勢力拡大を目指す。

 県選挙管理委員会も既に準備を始めている。候補者に配るのぼり旗や運動員用の腕章などの「七つ道具」の発注調整を進めるほか、知事選と県議選のそれぞれに対応する投票用紙の規格を決めた。担当者は「知事の態度表明後にさらに忙しくなる」と話した。

 斎藤氏は19日、全会一致で不信任決議が可決された後、記者団に「大変重い議会の選択。自分にとっても重い判断で、これからしっかり考える」と述べ、進退や決断の時期を明言しなかった。

 20日午前にはX(旧ツイッター)に「県民の皆さまに心配や不安を抱かせ、心からおわびする。しっかりと考え、決める」などと投稿した。

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