教員に“残業代”導入を検討 現行制度では「定額働かせ放題」の批判も

2024年11月04日 05:00

社会

 公立学校教員の処遇改善を巡り、残業時間に応じた手当を支払う仕組みを導入する案が政府内で浮上、関係省庁が検討を始めたことが3日分かった。採用すれば、残業代の代わりに一定額を給与に上乗せ支給する現行の「教職調整額」制度は廃止する。
 教員の長時間労働の解消が課題となる中、勤務時間を反映した賃金体系へ変え、管理職に過重労働を抑える動機が働くようにする狙い。現行制度は時間外勤務を災害時業務などに限定し、事前に定めた金額以上の支払いを認めておらず「定額働かせ放題」との批判が出ていた。

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