錦織圭 勝負の17年 漢字1文字では…4大大会「勝」
2017年01月02日 07:45
テニス
それでも、キャリアの振り返りはスムーズに進んだ。それだけ濃密な歩みだったのだろう。07年の「始」まりから紆余(うよ)曲折のプロ10年間。18歳で驚異のツアー初優勝を飾ったものの、右肘の手術で一度はランキングを失い、そこからまたはい上がった。復帰した10年頃の写真を見る錦織は少し照れくさそう。「まだこんなに若いんだ。ちょっとまだジュニアって感じ」。か細い青年はたくましく歩み続け、トップ選手への道を踏破した。
【覚】 「今の自分は10年前には想像できなかったところにいる。この3年ぐらいでやっとトップに近づいてきた。今はもう彼らと同じところで戦わないといけないと思っているが、昔の自分からしても変化は大きい」
中でも14年の全米オープン準優勝による変化はひときわ大きかった。「周りの状況が劇的に変わった。声をかけられる機会やニュースで自分の名前を見る機会が急に増えた」。そうした期待やけん騒を受け止めて「やっといろんなことを覚悟できるようになった」と言えるまで約2年を要した。足場固めは完了。その上で今年の目標を「勝」に決めた。
【土】 「昔はクレーが凄く下にあったが、今はハードと同じぐらいに自信がついている」。芝で行われるウィンブルドンは少し劣るが、ハードコートの全豪と全米、そしてクレーコートの全仏の3大会には等しく自信がある。昨年はリオ五輪で日本テニス界96年ぶりのメダルを獲得したが、その熱狂と称賛もまだ通過点にすぎない。「もっと大きな大会で勝っていきたい」。繰り返してきたその言葉は今年こそかなうかもしれない。
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