復活!大山 ヘルニア乗り越え2年ぶりV「反対を押し切って出たからには覚悟してやる」

2018年06月04日 05:30

ゴルフ

復活!大山 ヘルニア乗り越え2年ぶりV「反対を押し切って出たからには覚悟してやる」
優勝杯を手に笑顔を見せる大山(撮影・白鳥 佳樹)  Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアーヨネックス・レディース最終日 ( 2018年6月3日    新潟県 ヨネックスCC 6422ヤード、パー72 )】 単独首位から出た大山志保(41=大和ハウス工業)が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算10アンダーで復活優勝を飾った。16年のフジサンケイ・レディース以来、2年ぶり通算18勝目となった。2位には勝みなみ(19=明治安田生命)、木村彩子(22=フリー)、上田桃子(31=かんぽ生命)、大出瑞月(20=フリー)が入った。
 18番グリーンに上がると、スタンディングオベーションのファンに出迎えられた。「いろんなことが頭をよぎった」と、涙があふれた。ウイニングパットを沈め、この日10度目のガッツポーズ。2年ぶりの頂点に立った大山への拍手は、アテスト会場に向かうまで鳴りやまなかった。

 「一発屋でもいいから、優勝したいと思っていた。今回ほどきついケガを乗り越えたことはなかった。夢のようです」

 昨年9月に頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアを発症。「特別保障制度」を適用され、治療に専念した。初めは歩くことすらできない状態で約4カ月はクラブを握れなかった。聞こえてくる「引退」の声。だが、「私はこんな悪い状態で辞めたくない」と10を超える病院を訪ね歩いた。その期間の唯一の収穫は「今まで以上に強くなった気持ち」だ。

 今大会も開幕前は、ベッドで仰向きに寝ることさえできない痛みがあり、周囲から欠場を勧められた。それでも出場を決め、ラウンド中に痛みを感じながらも「反対を押し切って出たからには覚悟してやる」と“気持ち”で戦い抜いた。大会最多タイのV3。1番で5メートルのバーディーパットを入れると、5番では7メートルを沈め3連続でスコアを伸ばした。気持ちに後押しされた強気のパットで独走。20、30、40代での優勝に「本当に幸せ」と笑顔を見せた。

 復活への1勝。だが、これがゴールではなく、新たな戦いの始まり。「これに満足せず、もっともっとレベルアップしたい」。これからも最前線で戦い続ける。

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