アジア大会カヌー・スラローム連覇 ハネタクの“不動心”はみんなのお手本
2018年08月24日 14:19
カヌー/カヤック
「生活のリズムは狂ったけど、いつも8時間寝られて、おいしい物を食べられて、試合ができるわけじゃない。ここはこういうところと思って挑みました」
ああ、そうだった。ハネタクは痛い、かゆいを言わない人だった。1月にしたインタビューで、試合に臨む心境をこう話していた。
「ハプニングを味方にしたり、逆に利用するぐらいの気概がないと、世界では戦えない。何が起こるか分からないから、僕はルーティンをつくるのが好きじゃない。必ずしも試合前日にトンカツを食べられるわけじゃない。勝負パンツがなくなるかもしれない。そんなところに神経を使いたくない。“こうしなければいけない”というのを作りたくない」
リオ五輪も、レース2日前の公式練習でポンプが故障して予定のメニューができなかった。予期せぬアクシデントに襲われながら「しょうがない。こういうこともある」と開き直り、快挙に結びつけた。もちろん、豊富な練習量があったのは言うまでもないが。
環境に左右されて結果を出せない選手は少なからずいる。練習場の不備、宿泊施設への不満、審判の判定など、調子を狂わせる要因はたくさんあるだろう。誰だって万全の状態で挑みたい。しかし、そうさせてもらえないのが国際大会だ。
不都合があれば意見や主張はすべきだが、一方で現実を受け入る懐の深さも大事。心情は分かるけれども、言い訳材料にしていては、それまでだ。どうすれば自分の力を発揮できるのか――。羽根田の“不動心”には、そのヒントが隠されている。(倉世古 洋平)
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