【松岡修造氏の全米オープン展望3】大坂の魅力は“考えないこと” 型にはまりすぎるな

2018年08月24日 08:00

テニス

【松岡修造氏の全米オープン展望3】大坂の魅力は“考えないこと” 型にはまりすぎるな
ポスターの錦織に気合を入れる松岡修造氏 Photo By スポニチ
 【松岡修造氏の全米オープン展望(3) 】 女子の大坂なおみさん(20=日清食品)の魅力は考えないこと。何をするか分からないところにある。だから優勝の確率も0か100か。これはもう分からない。
 その彼女が最近は少し型にはまっていく方向にある。考えない彼女が考えてプレーしなさいと言われる。正しい進化ではあるが、あまり型にはまりすぎないでもらいたい。

 少し不安なのはフォアハンド。非常にコンパクトでちゃんとコントロールできている。よくなっている、よくなっているが怖くない。「バカーン!」と打って「フェンスに当たるか?コートに入るか?」という怖さ、あれがないんです。それが試合にどういう形で表れるか。普通の選手ならば凄くいいことが、彼女の場合はそうとは言い切れない。そこが大坂さんならではの感性なんですね。

 話をじっくり聞いてみると、試合中に相手がどうなっているのか、自分のテニスがどうなっているかをコートに立っている彼女自身が一番分かっていない。テニス本来のゲーム性を知らずにプレーしている。テニスを知れば知るほどミスしないようにとか、もう少し回転させていこうとかいろいろなことを考えてしまうもの。だからこそ、そこも彼女の魅力であると思っている。

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