小祝 また初Vスルリ…PO痛恨ボギー“5度目の正直”ならず

2018年09月03日 05:30

ゴルフ

小祝 また初Vスルリ…PO痛恨ボギー“5度目の正直”ならず
<ゴルフ5レディス最終日>プレーオフ2ホール目で敗れた小祝さくら(右)はキャディーと握手(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー ゴルフ5レディース最終日 ( 2018年9月2日    岐阜県・ゴルフ5CみずなみC=6545ヤード、パー72 )】 首位に2打差の3位から出た“黄金世代”の小祝さくら(20=ニトリ)は68をマーク。通算14アンダーまでスコアを伸ばし、首位スタートの元世界ランク1位・申ジエ(30=韓国)を追い詰めたが、プレーオフ2ホール目で痛恨のボギーを叩き、悲願のツアー初優勝はならなかった。申が5月のワールドレディースに続く今季日本ツアー2勝目、同ツアー通算19勝目を挙げた。
 小祝は3メートル残った返しのパーパットを右へ押し出した。アマチュア時代も含めるとこれが5度目のV争い。小祝の眼前からまたも優勝の2文字が消えた。

 「緊張とかは意外となかったんですけど集中力とかは凄くないなと思いました」プロ入り後、初のプレーオフの相手は元世界女王。「一度やってみたかったし、申ジエさんだから」と気合を込めたが、予期せぬ中断が命運を分けた。中断中、同じ黄金世代の河本結、小倉ひまわりがガールズトークで緊張を和らげてくれた。体を温めようと果物を口にし、ロッカールームの靴ベラで素振りを試みたが、突然の再開後の第1打は左ラフへ。レギュラーの18ホールで8バーディーを奪ったパットの距離感も失われていた。

 「次は絶対優勝。チャンスを持ってこれるようまた練習です」今季は初優勝を果たすまではと休むことなくツアー全26試合に出場。今大会の2位で賞金528万円を加算し、賞金ランクは10位から7位へ。米ツアーでの1勝を含む4勝を挙げている畑岡奈紗は別格だが、アマチュア時代にツアー優勝を飾った勝みなみは賞金ランク14位、今季ツアー初優勝を果たした新垣比菜は同25位、大里桃子は同33位。日本を主戦場にする黄金世代の中では「シルバーコレクター」の不名誉なニックネームが付けられるほど圧倒的な強さと安定感を示している。

 国内ツアー50勝を誇る日本の女王・不動裕理は96年8月のプロテスト合格後、99年11月の伊藤園レディースでツアー初優勝を飾るまで2位が6度と小祝以上の辛酸をなめてきた。初優勝の翌00年から6年連続の賞金女王という金字塔を打ち立てることができたのは「シルバーコレクター」と呼ばれた雌伏の時間を無駄にしなかったからだ。その不動と同じ香りを放つ20歳の不断の挑戦。世界女王相手の1敗が小祝をさらに大きく成長させるはずだ。

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