大坂「完璧」初の全米OP16強!“ダブルベーグル”で圧勝

2018年09月03日 05:30

テニス

大坂「完璧」初の全米OP16強!“ダブルベーグル”で圧勝
全米OP女子シングルス3回戦を突破、初の16強入りを果たし、のけぞってインタビューを受ける大坂なおみ(右) Photo By 共同
 【テニス全米オープン第6日 ( 2018年9月1日    ニューヨーク )】 女子シングルス3回戦で第20シードの大坂なおみ(20=日清食品)が大会初の16強入りを決めた。世界ランキング33位のアリャクサンドラ・サスノビッチ(24=ベラルーシ)に6―0、6―0で完勝。2年連続で阻まれていた3回戦の壁を突破した。男子シングルス3回戦では第21シードの錦織圭(28=日清食品)が第13シードのディエゴ・シュウォーツマン(26=アルゼンチン)を破って2年ぶりの4回戦進出。全米では初めて日本勢の男女が同時に16強入りを果たした。
 これまでの大坂が燃えさかる赤い炎だとしたら、この日は静かに凝縮された青い炎のようだった。「今日はなんだか新しい感覚があった」と言う姿は、まるで4、5歳年をとって見えるほど落ち着き払っていた。

 開始直後のゲームで0―40のピンチがあった。集中力を高めてここをしのぐと、その集中力のままに突き進んだ。第1セット終了時、大型モニターに映し出された凡ミスの数はたったの1本。それを見た大坂は「なんか変な感じだった。今までそんな少ないことはなかったから」と思ったという。

 不思議な感覚にとらわれつつ試合を終えてもその数は3本までしか増えなかった。爆発力の一方であっけないミスも出る。そんな大坂が見せた新境地。“ダブルベーグル”と呼ばれる6―0、6―0での勝利は13年に下部大会の予選で一度経験があったが、ツアーでは初めてだった。「カンペキ」と日本語で言いつつ「今日のプレーが特別だったとは思ってない」とさらりと言うところに、この先への期待も膨らむ。

 2回戦と同じく4大大会自己最短の50分で試合を終わらせ、ここまでの合計試合時間は2時間58分。失ゲーム数もたった7ゲームで、16強入りした選手の中では最短&最少だ。次戦は強豪クビトバ(チェコ)を破った世界20位のサバレンカ(ベラルーシ)との20歳対決。「優勝するために来ているけど、それは今すぐの目標じゃない。一つ一つの勝利の積み重ねが優勝につながる」。一つの壁を乗り越え、今までと違う雰囲気を漂わせた。

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